2024/12/18 05:00
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今回は女性の生活習慣病がテーマです。予防のために「一無・二少・三多」を提唱しておられる池田義雄先生にお話を伺いました。池田先生は現在、日本生活習慣病予防協会の理事長を務めています。私が医師になった頃、池田先生は既に糖尿病治療の第一人者でしたが、当時も今も体形が全く変わっていません。それに驚きながらのインタビューとなりました。
海原 閉経後、女性ホルモンが低下する60代以降の女性こそ要注意ですね。
池田 そうですね。先日、友人の案内で信州のしゃれたカフェに行きましたが、お客さんはほとんど中高年のご婦人。皆さん車で来ていて、やや太めの方が散見されました。都会と違って地方はクルマ社会です。車がなければ生活できない。それが運動不足をもたらします。
家事も楽になりました。僕の母の時代は、みそを作り、まきをたいていましたが、その労働は大変な運動量になっていて、少なくとも昭和30年代までは女性にとっても男性にとっても懸念は運動不足よりも栄養面でした。その後、食生活は非常に豊かになりましたが、その食事は多くの脂肪を含んでいます。運動量は減ったため、太りやすい生活環境になりました。
現在の疾病構造は運動不足と関わりがあります。疾病の罹患(りかん)を肥満と非肥満で分けると、やっぱり肥満の方がやや不利というデータになっています。その中でできるだけ健康寿命を延ばすためにはどうしたらいいのかが課題なのでしょう。
予防協会としては「一無・二少・三多」を提言しています。
まず禁煙です。「一無」はたばこをやめることです。女性には20%近い喫煙者がいます。また若い世代で喫煙習慣が始まると、生涯吸い続ける方が多い。喫煙と生活習慣病の関係は非常に密接です。
次に「二少」。食べ物とお酒を少なくする。それを通じて、健康な体形と体重を維持します。体重、体脂肪、おなか回りをチェックして、いかに自分の食生活を調整するかを考えます。最近は食事と関連して、腸内細菌が話題になっていますよね。腸内細菌、いわゆる善玉菌を優位にする。で、その結果はお通じに表れるので、それを自分で確認するわけです。
(2018/06/02 16:00)
2024/12/18 05:00
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