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生活習慣病予防は「一無・二少・三多」
池田義雄・日本生活習慣病予防協会理事長

 池田 最後の「三多」は、睡眠を十分とって体を動かし、人や物事と多くのつながりを持つということです。筋肉組織は大小500もありますが、実際に使うのはせいぜい200~300程度。残りはほとんど使わない状態で、使わない筋肉は委縮していってしまう。歩くことには気を付けている方が多いけれども、上半身の筋肉はその気にならないとなかなか使えない。


 海原 意識的に筋肉を使わないといけませんね。重さ1キロくらいのダンベルを使った上半身の筋トレなどが必要ですよね。


 池田 明治天皇の側近だった西園寺公望公は、「一少・三多」の生活をして、糖尿病を抱えながら80歳を超えても現役で活動を続けました。「一少」は少食で、「三多」は多動、多休、多接を表します。西園寺公は多接に非常に留意されて、多くの人、こと、物に接して長寿を全うされた。

 こうしたことを踏まえて「一無・二少・三多」という標語をつくり、生活習慣病予防協会として啓発活動をしています。これは性別を問わないわけですが、ぜひ実践していただきたいと思います。


 海原 生き生きとしている高齢者が多くなると社会も元気になりますね。きょうは素晴らしいお話をありがとうございました。



池田義雄(いけだ・よしお)

1935年生まれ。長野県上田市出身。一般社団法人日本生活習慣病予防協会理事長、医学博士。61年東京慈恵会医科大卒、93年同大健康医学センター健康医学科教授、2000年タニタ体重科学研究所所長。肥満、糖尿病、生活習慣病の研究に多くの業績があり、広く啓発活動を行っている。

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