人工股関節手術の第一人者―石部基実氏|一流に学ぶ

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  • 2017/04/28 15:07

    (第2回)「赤ひげ」見て医師志す=競技ダンスで北海道王者

     石部氏が医師になろうと思ったのは、高校3年生 の時に黒沢明監督の映画『赤ひげ』をリバイバルで観たのがきっかけだった。 「加山雄三が演ずる主人公の青年、保本登に完璧に自分を重ね合わせていましたね。赤ひげ役の三船敏郎も、医療は一流 …

    (第2回)「赤ひげ」見て医師志す=競技ダンスで北海道王者
  • 2017/05/11 16:12

    (第3回)即決で股関節研究に=米国留学で評価得る

     ダンスは医学部4年できっぱりと辞めた。授業をさぼってダンスの練習に熱中し、ノートのコピーを買うこともあったというが、5年目からは再びスケジュール通りの勉強生活に戻ることにした。 「やっぱり、幾つものことを追うことはできません。…

    (第3回)即決で股関節研究に=米国留学で評価得る
  • 2017/05/18 15:20

    (第4回)手術技術向上へ奮闘=患者の誤解、不安を払拭

     石部氏がNTT札幌病院(現・NTT東日本札幌病院)整形外科に赴任した1994年当時、まだ人工股関節の手術は年間50件ほどしかなかった。 「当時は人工股関節は最後の手段だから、できるだけ後にしようという考えが主流でした。このため…

    (第4回)手術技術向上へ奮闘=患者の誤解、不安を払拭
  • 2017/05/25 16:05

    (第5回)知らないうちに父の保証人=3億円の負債抱え込む

     仕事面では順風満帆の日々を送っていた石部氏だったが、ある日、父の会社の社員が会いたいと言ってきた。 「社長の経営がおかしいので財務状況を見てほしいという話でした。段々売り上げが下がってきて利益も出なくなり、社員が『これはまずい…

    (第5回)知らないうちに父の保証人=3億円の負債抱え込む
  • 2017/06/01 16:10

    (第6回)次々に湧くアイデア=院長らにアピール

     人工股関節の手術を希望する患者は右肩上がりにどんどん増えていった。当時、NTT東日本札幌病院 では毎月1回、院長、事務長、各科の部長がそろう運営会議が行われた。さらに3カ月に1回、院長、副院長、事務長、経理課長による各科部長へ…

    (第6回)次々に湧くアイデア=院長らにアピール
  • 2017/06/08 17:32

    (第7回)外来はクリニック、手術は病院=欧米流で開業へ

     痛みを抱えながら、手術を待っている患者がいる。それが開業に踏み切るきっかけになった。ただ、費用面の問題があった。 「できるだけ手術ができるような環境を自分で整えようと思ったものの、手術を行う施設を自前で準備するには金が掛かり過…

    (第7回)外来はクリニック、手術は病院=欧米流で開業へ
  • 2017/06/15 16:00

    (第8回)厳選されたスタッフ=JALの接遇に学ぶ

     開業に当たって、スタッフはすべて新規に採用した。施設と麻酔科医、機械の準備係は協力病院に提供してもらうが、看護師、看護助手はクリニックの専属スタッフが務める。これも米国で学んできたことだ。 スタッフはホームページで常に募集し、…

    (第8回)厳選されたスタッフ=JALの接遇に学ぶ
  • 2017/06/22 16:10

    (第9回)感染対策を徹底=患者のために妥協せず

     石部氏のクリニックでは手術前の検査、術後の定期検診を行い、手術は協力病院(現在は札幌外科記念病院)で実施する。この時に、クリニックと病院での対応に極力、落差がないようにしなければならない。 「入院期間が短いとはいっても、患者さ…

    (第9回)感染対策を徹底=患者のために妥協せず
  • 2017/06/30 14:35

    (第10回)まるで武道の達人=迅速な手術、患者の負担減

     手術にかかる時間が短いほど患者の負担が少なくなり、術後の回復も速いといわれる。人工股関節置換術は通常2~3時間を要し、年間100例程度を扱う少し慣れた医師でも1時間30分はかかる。だが、石部氏の場合はわずか40~50分と、大変…

    (第10回)まるで武道の達人=迅速な手術、患者の負担減
  • 2017/07/06 17:13

    (第11回)患者同士がサポート=HPに続々と声

     「痛みがなく歩けるようになって、人生が変わった」「私のような股関節の痛みのある方の力になりたい」「もっと早く手術すればよかった」―。 クリニックのホームページ(HP)には、手術を受けた患者の声が続々と寄せられてくる。その数は、…

    (第11回)患者同士がサポート=HPに続々と声
  • 2017/07/13 15:09

    (第12回)クリニックを移転=患者の利便第一に

     2016年11月11日の11時11分11秒の時報を待って石部基実クリニックは、元の札幌市真駒内から、大通公園の地下鉄駅から徒歩1分、同市のど真ん中のビルの10階に移転した。1並びにこだわったのは、北海道日本ハム・ファイターズの…

    (第12回)クリニックを移転=患者の利便第一に
  • 2017/07/21 11:37

    (最終回)他人の幸せも考えよう=40代で武道道場へ

     石部氏が尊敬する人物は、勝海舟のまたいとこに当たる幕末の剣聖、男谷信友(別名・精一郎)だ。剣の腕に優れていただけでなく、人柄が穏やか。酒に酔っても、翌朝はいつもの時間通りに起きて掃除をする。家人や門人を叱ったことがない―などと…

    (最終回)他人の幸せも考えよう=40代で武道道場へ