頭痛の疫学 家庭の医学

 日本における頭痛の有病率調査の結果を紹介します。頭痛患者の大多数は頭痛をがまんするか、市販薬に頼り、実際に医療機関を受診することは少ないのが特徴です。
 これまでの頭痛についての大きな統計としては、下村登規夫らによる鳥取県農村部の7258名を対象にした疫学調査、作田学による1つの企業の社員ならびに15歳以上のその全家族2380名を対象にしたアンケート調査、そして坂井文彦らによる15歳以上の男女4029名を対象にしたアンケート調査があり、慢性頭痛の有病率は35.7%(作田)~30.6%(坂井)とされています。

(執筆・監修:一口坂クリニック 作田 学)