薬の副作用で起こる頭痛〔くすりのふくさようでおこるずつう〕

 朝から頭が痛い、鎮痛薬をのまないと1日が不安だ、という人がいます。頭痛はそれほど激しくはなくても、鎮痛薬をのまないと1日中頭痛がするような気がして不安で、薬をのむと安心することが多いようです。
 ほとんど毎日起こる頭痛を「慢性習慣性頭痛」といいます。厳密にいえば、週に6回、6カ月以上のものです。7割はもともと片頭痛だったもので約3割は緊張型頭痛です。
 ①変形した片頭痛:片頭痛から慢性習慣性頭痛になったものを「変形した片頭痛」と呼びますが、たいていは10~20代(平均は21歳)に発病し、平均37歳ごろに慢性習慣性頭痛になります。頭痛の頻度が増すにつれて、発作そのものは軽く、吐き気や嘔吐(おうと)、光や音への過敏性も軽くなっていきます。そのいっぽうで生理時に悪化することや、一側の頭痛などの片頭痛の特徴は残ります。頭痛の持続は毎日4時間以上のことが多いようです。
 原因として、頭痛薬の使いすぎが96%を占めます。朝、薬の血中濃度が減少すると頭痛が起き、薬を中止すると自然に頭痛がなくなるのが特徴です。治療は簡単で、頭痛薬を1週間中止することです。薬をのむ理由は、のまないと不安だということがもっとも多いようです。場合によっては抗うつ薬や片頭痛の予防薬を使う必要のあることもあります。
 ②慢性緊張型頭痛:緊張型頭痛から慢性習慣性頭痛になったものを「慢性緊張型頭痛」と呼びます。頭のうしろに重い頭痛があり、肩こりを伴います。多くは頭痛薬の乱用によるもので、頭痛薬の血中濃度が低くなると、頭痛を感じます。薬をのむ理由は頭痛が強いからではなく、頭痛が起こるのが不安だからです。
 ③あらたにはじまった持続性頭痛:頭痛を経験したことのない人に、決まった場所に突然頭痛が続いて起こるようになったものを「あらたにはじまった持続性頭痛」といいます。発症は急激で、これも頭痛薬をやめるとケロッと治ることが多いようです。
 ④持続性片側頭痛:毎日のように一側の片頭痛が持続的に起こるものを「持続性片側頭痛」といいます。1日のうちでも頭痛がひどくなったり軽くなったりします。結膜の充血や涙、鼻水がでます。インドメタシンが特効を示します。