乳腺X線撮影

 乳腺専用の撮影装置を使用して単純X線写真を撮影する検査で、マンモグラフィとも呼ばれます。骨がなく軟部組織だけで構成される乳房を撮影することから、弱いエネルギーのX線を使い、乳房をアクリル板で圧迫して薄く伸ばした状態にして撮影します。
 乳がんの診断に重要で、触診ではわからない5mmくらいの小さながんを見つけることも可能であり、乳がん検診の精度を高めるために広くおこなわれています。

【参照】医療機器による検査:マンモグラフィ

(執筆・監修:自治医科大学 教授〔臨床検査医学〕 紺野 啓)