腐蝕性食道炎(食道狭窄)〔ふしょくせいしょくどうえん(しょくどうきょうさく)〕
水酸化ナトリウムや硫酸、塩酸など強アルカリや強酸、腐蝕薬を誤って飲んだときは、食道粘膜が凝固したり融解壊死(ゆうかいえし)を起こします。腐蝕薬をのんで6時間以内であれば中和薬(酸には牛乳、酸化マグネシウム、卵を、アルカリには2%酢酸、レモン水、酢)で中和します。
壊死が食道壁の深層まで及ぶと、瘢痕性狭窄(はんこんせいきょうさく)をきたして食べ物が通らなくなります。食道狭窄が強くなった場合は、食道用バルーンカテーテルで拡張(ブジー)を定期的に何回もおこなう必要があります。効果がないときは手術して食道を切除(抜去)して再建します。
壊死が食道壁の深層まで及ぶと、瘢痕性狭窄(はんこんせいきょうさく)をきたして食べ物が通らなくなります。食道狭窄が強くなった場合は、食道用バルーンカテーテルで拡張(ブジー)を定期的に何回もおこなう必要があります。効果がないときは手術して食道を切除(抜去)して再建します。
(執筆・監修:順天堂大学 名誉教授〔食道胃外科〕 鶴丸 昌彦)