皮膚病の治療法
- 解説
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皮膚病の治療にはいろいろな方法があります。皮膚科専門医とよく相談して、病気にあった治療法を選択することが大切です。治療法を大きく分けると、外用療法、内服療法、外科療法(手術など)、光線療法、レーザー療法、冷凍凝固療法、その他の治療法があげられます。
外用療法は、皮膚の表面に薬(外用剤)をつけて治す方法で、皮膚病では欠かせない治療法です。このなかで、膏薬(こうやく)を使うときは“膏薬療法”といっています。皮膚病の家庭薬の大部分はこれです。それだけに種類も多いわけです。
目的によって分けると、①炎症を抑えるもの、②細菌を除き、あるいは予防するもの、③カビ(真菌)、特に白癬(はくせん)、カンジダの治療のためのもの、④皮膚に湿気をもたらし乾燥を予防するもの、⑤その他に分けられます。
ここでは炎症を抑える軟膏(なんこう)と保湿作用のある軟膏について述べます。あとの3つはそれぞれのところで取り上げます。
(執筆・監修:柏ひふ科 院長/筑波大学 名誉教授 大塚 藤男)