光線療法 家庭の医学

 日光光線のうち、波長の長い赤外線は温熱作用、中間の可視光は視覚作用、短い紫外線は種々の物理化学作用をもっています。皮膚病の治療には、主に紫外線が用いられています。

1.紫外線療法
 紫外線の中でも波長の長い長波長紫外線を光増感物質であるメトキサレンと併用するPUVA(psoralen‐ultraviolet A)療法はほとんど使われなくなり、近年は波長のやや短い(中波長の)紫外線照射療法(narrow band UVB療法)がよく用いられています。より出力の強いエキシマライト療法も最近使われています。乾癬(かんせん)アトピー性皮膚炎白斑、皮膚の悪性リンパ腫などに、また人工透析(とうせき)をしている人に起こるがんこなかゆみにも有効です。

2.日光療法
 日光浴だけでも健康保持に有効ですし、ビタミンD合成にも役立ちます。しかし、過剰の日光浴は紫外線による皮膚障害のもとになります。

3.赤外線療法
 温熱作用により、毛細血管を拡張・充血させます。消炎鎮痛作用、血行改善作用があります。凍傷、凍瘡(しもやけ)、下腿の潰瘍(かいよう)などの治療に使われることがあります。