中外製薬=2023年1~3月期連結決算(国際会計基準)は減収減益。政府納入の新型コロナウイルス治療薬「ロナプリーブ」の売り上げが業績に寄与したほか血友病治療薬「ヘムライブラ」なども好調だったものの、薬価改定や後発品の影響を受けた。 
 ロナプリーブの売上高は前年同期から204億円増え、812億円を計上。ヘムライブラの患者シェアは欧米で37%、国内で30%と順応に拡大しているという。奥田修社長はオンライン決算説明会で、「グローバルでは新しくヘムライブラを使う患者の(増加する)スピードが(コロナを経て)元に戻った。継続的な成長が見られている」と述べた。
 このほか、血液がん治療薬「ポライビー」含む新製品が好調だった一方、スイス・ロシュ向けの新型コロナ薬「アクテムラ」の売上高は前年同期比で13%減だった。
 通期の連結業績見通しに変更はない。(C)時事通信社