政府は22日の閣議で、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」への移行に伴い、現行の健康保険証を2024年12月2日に廃止する政令を決定した。同日から新規発行を停止するが、経過措置として有効期間が残っている保険証の使用を最長1年間認める。
 岸田文雄首相が今月12日、マイナンバーの総点検結果を受け、予定通り来秋に現行保険証を廃止すると表明。今年6月に成立した関連法は24年12月8日までに廃止すると定めており、自治体や医療機関への周知や準備期間を考慮し、期限の直前に設定することにした。
 廃止日以降は現行の保険証の新規発行ができなくなるが、マイナンバーカードを持たない人向けに有効期限が最長5年の「資格確認書」を発行するなどして、医療機関などの保険診療に支障が出ないようにする。 (C)時事通信社