厚生労働省は26日、医療機関の外来受診時に患者が負担する初診料や再診料を引き上げる案を中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関、中医協)に示した。医療従事者の処遇改善の原資に充てる目的。具体的な引き上げ額を2月中に決めた上で、2024年度の診療報酬改定で実施する。
 政府は物価高を背景に、医師や看護師ら医療従事者の処遇改善を図るため、診療報酬のうち人件費に相当する「本体」部分を24年度改定で0.88%引き上げる方針を昨年末に決定。医療サービスごとの具体的な報酬額を中医協で議論しており、2月上旬にも中医協が答申としてまとめる。 (C)時事通信社