総務省消防庁は29日、2023年の救急車による救急出動件数が、前年比5.6%増の763万7967件(速報値)だったと発表した。1963年の集計開始以来最多。搬送された人も6.8%増の663万9959人で最多を更新した。高齢化の進展で高齢者の搬送が増加。新型コロナウイルス感染者が依然として多いことも背景にあるとみられる。
 搬送された人を事故種別に見ると、新型コロナ疑いを含む「急病」が449万7224人で全体の67.7%と最も多く、「一般負傷」や「交通事故」が続いた。年齢区分別では65歳以上の高齢者が409万2759人で6割を占めた。 (C)時事通信社