【ニューヨーク時事】世界的に注目を集める肥満症治療薬の服用で生じる可能性がある脱毛などの副作用を巡り、米食品医薬品局(FDA)が規制の必要性について調査を始めた。FDAが2日に公表した報告書で明らかにした。
 デンマーク製薬大手ノボノルディスクが開発した「ウゴービ」や、米製薬大手イーライリリーが手掛ける「マンジャロ」など、複数の肥満症治療薬が対象となる。これらの薬を飲んだ患者から脱毛のほか、自殺願望を抱くといった副作用の報告が寄せられている。
 FDAは「報告書に掲載した薬について危険性があると結論付けたわけではない」と説明した。
 ウゴービは2月から日本でも販売が始まる。公的医療保険の対象で、公定価格(薬価)は量に応じて1回当たり1876~1万740円の5段階に設定された。 (C)時事通信社