小林製薬が製造した紅麹（べにこうじ）配合サプリメントを巡り、日本腎臓学会は１日、健康被害が確認された４７人の中間調査結果を発表した。最初の患者が診察に訪れたのは昨年１１月で、約８割は今年１月以降に病院などを受診していた。４０～６９歳が約９割を占め、女性がやや多いとしている。
　調査によると、倦怠（けんたい）感や食欲不振、尿の異常や腎機能障害を訴えて診察に訪れるケースが多く、体重減少などを相談する患者もいた。約４割が昨年３月以前からサプリを摂取していた。
　主な病名は、尿細管間質性腎炎や尿細管壊死（えし）、急性尿細管障害で、死亡例は確認されていない。４６人は「紅麹コレステヘルプ」を摂取し、残る１人は「ナイシヘルプ＋コレステロール」を服用していたという。　（Ｃ）時事通信社