70%以上の子どもが頭痛の体感経験あり、生活リズムへの支障も…改善を図るには?/いこーよ総研アンケート
アクトインディ株式会社
気象病対策アプリ「頭痛ーる」の協力のもと、子どもの頭痛頻度や影響、対策などをいこーよアンケートをもとに調査・分析
国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディ株式会社(東京都港区 代表取締役:下元敬道 以下、アクトインディ)は、全国のお出かけ施設やレジャー施設に向けた課題解決メディア「いこーよ総研( https://research.iko-yo.net/ )」にて、株式会社ベルシステム24が提供する、累計ダウンロード数1,700万の気象予報士が開発した気象病対策アプリ「頭痛ーる」のご協力のもと、子どもの頭痛頻度や、影響、対策などついて、ユーザーアンケートを調査・分析し、結果を公開いたしました。
本調査の設計および分析に関して、医師であり国立大学法人 長岡技術科学大学 体育・保健センター 准教授勝木将人先生にご監修いただいています。
また、本調査は、いこーよアプリのユーザーの他、「頭痛ーる」のアプリを使用している会員様にもアンケートにご協力いただいています。
<トピックス>
・子どもの頭痛経験、75%以上が訴え
・高頻度で頭痛を実感する子どもが約40%
・薬は「飲ませず我慢させる」という保護者も
・薬以外の対応は休息や睡眠
・頭痛が子どもの機嫌や生活リズムに支障、薬服用がわからないという不安も
・原因不明の乳幼児のギャン泣き、約40%が悩み
・「小児片頭痛」と「薬物乱用頭痛」認知度は半数程度
・まとめ
(本リリースは、「子どもの頭痛についての調査レポート」を一部抜粋して作成しています。全文はこちら)
・子どもの頭痛経験、75%以上が訴え
まず、子どもが頭痛を訴えることはあるかを保護者の方に聞きました。
77%の保護者が、「子どもが頭痛を訴えることがある」と回答しました。
「頭痛かどうかはわからないが子どもが体調不良で頭痛かもしれないと思うことがある」も10%弱となり、とても多くの子どもが頭痛を経験していることがわかりました。
出典:2024年6月 いこーよユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
頭痛の有無を子どもの年齢別にも分析しました。詳細は「子どもの頭痛についての調査レポート」をご覧ください。
詳細を見る
・高頻度で頭痛を実感する子どもが約40%
では、子どもの頭痛の頻度はどうなのでしょうか。
まず、【子どもが頭痛を訴えることがある】という方に、お子さん自身が頭痛を実感する頻度はどれくらいかを尋ねました。
子ども自身が頭痛を感じる頻度は「月に1~2回程度」が最多で、40%弱という結果となりました。
一方で「ほぼ毎日」「週に1回」「週に2~3回」と高頻度で頭痛を実感している子どもも約40%にも及んでいます。
出典:2024年6月 いこーよユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
次に、【頭痛かどうかわからないが子どもが体調不良で頭痛かもしれないと思うことがある】という保護者に、アンケートで聞いた結果を見てみましょう。
頻度は「わからない」という回答が43%と最多で、子ども自身が頭痛を訴えている状況ではないため、詳細に頻度まではわからないという回答が多くなっています。
頻度を把握している場合は、頭痛の頻度は「月に1~2回程度」という回答が多く、30%強でした。
また、「ほぼ毎日」「週に1回」「週に2~3回」と高頻度の割合は合わせて約30%となり、「頭痛かもしれないと思う」という保護者からの推測ではありますが、その頻度は低くはないことがわかります。
出典:2024年6月 いこーよユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
・薬は「飲ませず我慢させる」という保護者も
つぎに、子どもが頭痛を訴えたとき、薬を飲ませているかどうかを聞きました。
飲ませる場合の頻度として最多だったのは、「月に1~2回」で約30%でした。
前述のとおり週1回以上頭痛を訴える子どもは43%いるのに対し、週に1回以上薬を服用している子どもは26%となっており、頭痛が起こる頻度ほどには、子どもに薬を飲ませていないことがわかります。
そして、「飲ませず我慢してもらうことが多い」という回答が23%いることも注目されます。子どもが頭痛を訴えた時に、薬を飲ませないでやり過ごしてもらう親も多数いるようです。
出典:2024年6月 いこーよユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
頭痛時の薬の服用について、年齢別に分析しました。詳細は「子どもの頭痛についての調査レポート」をご覧ください。
詳細を見る
・薬以外の対応は休息や睡眠
それでは、子どもの頭痛に対し、薬を飲ませる以外にどんな対応がされているのでしょうか。
「寝る、横になる」という回答が75%以上で、圧倒的に多く見られました。「睡眠不足にならないようにする」「夜遅くに寝ないようにする」「規則正しい生活を心がける」という回答も多く、子どもの頭痛時には、いつもよりも多く休息の時間を取ったり、生活のリズムを整えることで対応をしている家庭が多数という結果でした。
また、「天気をチェックし早めに対応する」という回答も多く見られました。子どもの頭痛が天気や気圧の変化と関係がありそうだという実感から、天気予報を頭痛の予防に利用している家庭が少なくないことがわかります。
「テレビやスマホ、ゲームなど光が強いものを見る時間を制限する」も多数でした。以前調査した子どもの睡眠についての調査レポートでも、スマホやゲームなどのデバイス視聴が睡眠不足に影響しているという結果が出ていました。子どもの頭痛に関しても、デバイス視聴の影響を危惧している保護者は少なくないようです。
順位としては7番目ですが、「どんな時に頭痛が起きるのかを観察したり記録している」という回答が約30%あることも注目されます。記録をつけることで、生活のリズムの乱れや天気などが頭痛に関係していそうだという実感にもなりますし、頭痛の予防や効果的な対応を取るための判断手段にしているのではと思います。
出典:2024年6月 いこーよユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
・頭痛が子どもの機嫌や生活リズムに支障、薬服用がわからないという不安も
つぎに、子どもの頭痛で、子どもの生活にどのような支障があるかを聞きました。
最多だったのは、「機嫌が悪くなる」という回答でした。つぎに、「疲れやすい」「遊びや勉強に集中できない」といった子どもの身体や体調に関する回答が続いています。
さらに、「保育園や学校、習い事などに行けないことがある」「朝が起きられない」が続きました。生活習慣やリズムについて影響しているという回答が30%以上と多く見られたのも注目されます。
出典:2024年6月 いこーよユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
では、保護者の方は頭痛に関してどんなことを不安に感じているのでしょうか。
最も多かったのは、「子どもにどのくらい頭痛薬を飲ませていいのかわからない」という回答でした。前述の「薬の服用の頻度」を聞いたアンケートで、「飲ませずに我慢してもらう」という回答が多かったのも、このように薬の服用について不安に感じている保護者が一定数いることが背景にあると考えられます。
つぎに、「どのようにしたら頭痛が治るかわからない」「頭痛が重症化するのではないかと不安」「頭痛の原因がわからない」という頭痛そのものについての不安が続きました。
そして、「他の大きな病気ではないか」「本当に頭痛なのかわからない」「不登校や不規則登校になるのではないか」といった、頭痛そのものではなくそこから派生する別の不安を感じている人も10~20%いることも注目されます。
出典:2024年6月 いこーよユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
・原因不明の乳幼児のギャン泣き、約40%が悩み
つぎに、乳幼児を子育て中の方に、子どもの原因不明のグズグズギャン泣きに悩まされることがあるかを尋ねました。
40%近くの人が原因不明のグズグズやギャン泣きに悩まされているということがわかりました。
出典:2024年6月 いこーよユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
乳幼児のグズグズやギャン泣きに悩まされたことが「ある」と回答した人に、その頻度を聞きました。詳細は「子どもの頭痛についての調査レポート」をご覧ください。
詳細を見る
乳幼児のグズグズやギャン泣きにも、理由があると言われています。詳しくはこちらを参考にしてください。
・「小児片頭痛」と「薬物乱用頭痛」認知度は半数程度
頭痛にもさまざまな原因や種類があります。最後に、「小児片頭痛」と「薬物乱用頭痛」という言葉を知っているかを尋ねました。
「小児片頭痛」については、「はじめて知った」という人が50%と多数で、「よく知っている」という人は約10%と少数でした。
出典:2024年6月 いこーよユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
「薬物乱用頭痛」については、「よく知っている」という人が30%近くいました。「聞いたことがある」の30%以上と合わせると、60%程度が「薬物乱用頭痛」を知っており、ある程度認知が広まっていることがわかりました。
出典:2024年6月 いこーよユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
「薬物乱用頭痛」についての対応策はこちら
本調査を監修いただいた勝木将人先生(国立大学法人 長岡技術科学大学 体育・保健センター 准教授)からのアドバイス
普段から頭痛に対して注意・関心を持っている「頭痛ーる」ユーザーも対象に含まれるアンケートということもあり、想像以上に頭痛で困っていらっしゃるお子様が多いことが分かりました。
頭痛の頻度が週に1回以上あるお子様が4割以上いらっしゃることは注目に値します。大人であればこれくらいの頻度ですと生活や仕事に大きな支障が出ます。お子様は休んだり寝たりすることができますが、学年が上がるにつれて社会的責務なども増えていきます。
さらに、頭痛による子供の生活への支障の中に、遊びや生活に集中できない、保育園や学校・習い事などに行けない、朝起きられないなど、すでに生活に支障をきたしている方もいらっしゃるようです。
今回のデータが示唆するような慢性的な頭痛でお困りのお子様は、生活習慣の見直しや、小児科の受診をご検討いただけたらと思います。
まとめ
今回の調査では、多くの家庭で子どもの頭痛や原因不明の体調不良などに悩まされていることがわかりました。高頻度で頭痛を感じる子どもも少なくありません。
薬の服用については「飲ませずに我慢させる」という保護者も多く、「子どもにどれぐらい飲ませていいかわからない」という悩みや不安が伺えました。
薬以外の対応策としては、「寝る、横になる」「睡眠不足にならないようにする」など、休息を多めに取る対策の他、「天気をチェックし早めに対応する」という回答も多く、天気や気圧の変化が頭痛に影響していると感じる保護者も多く見られます。
また、「どんな時に頭痛が起きるのかを観察したり記録している」という人も3割おり、記録結果を鑑みて効果的に頭痛を予防、対応しようとしている様子も伺えました。
子どもの頭痛が生活に与える支障として、「機嫌が悪くなる」「疲れやすい」「遊びや勉強に集中できない」といった頭痛そのものの以外にも、「保育園や学校に行けない」「朝が起きられない」といった生活習慣への影響も挙げられました。
また、「頭痛薬を飲ませる量がわからない」「どのようにしたら頭痛が治るかわからない」など頭痛そのものについての不安の他、「他の大きな病気ではないか」「本当に頭痛なのかわからない」「不登校や不規則登校になるのではないか」といった、別の何かが原因ではないのかと不安を抱える人も少なくありませんでした。
さらに、子どもの原因不明のグズグズやギャン泣きに悩まされる家庭も約4割ほど見られます。
「小児片頭痛」と「薬物乱用頭痛」の二つの言葉の認知率を聞いたところ、小児片頭痛は認知率5割、「薬物乱用頭痛」は6割となっており、「薬物乱用頭痛」の方が「よく知っている」の割合も含めて認知が高いという結果でした。
頭痛について理解を深めたり、対策をすることで、子どもの頭痛が改善されることもあります。子どもの頭痛を「よくあること」「休ませれば治る」などと捉えず、早めに受診する、記録をつけて対応するなど、快適な生活が送れるように大人達がサポートをしていく環境を整えていく必要があるのではないかと思います。
今回調査にご協力いただいた「頭痛ーる」では、気象庁から提供された気圧予報と、アプリで毎月収集している約120万件のユーザーの体調データを組み合わせて導き出す精度の高い気象病予報を提供しており、体調管理に役立てることができます。2024年7月8日にリリースされた新たな料金プラン「ファミリーケアプラン」では、一つのアプリ内で複数人の体調記録をつけることができ、ご自身だけではなく、子どもやペットなど家族の体調管理が可能です。また、アプリや「頭痛ーる」公式サイトでは、頭痛に対する知識や対応なども詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
https://zutool.jp/
■いこーよアンケートの調査概要
調査方法/インターネットアンケート
調査地域/全国
調査対象/いこーよ及びいこーよアプリを利用したユーザー、頭痛ーるアプリを使用している会員様
調査期間/2024年6月17日~7月1日
サンプル数/1953サンプル
調査分析/いこーよ総研
■「子どもの頭痛についての調査レポート」全文はこちら
■関連する「いこーよ総研」の記事
・子育て世代の旅行頻度は変えない派と減少派と二分化! 宿泊費高騰の対策は予約サイト比較やピーク期を避ける/いこーよ総研ユーザーアンケート
・夏休みは8割以上の家族がお出かけ予定!猛暑を乗り切る対策は?/いこーよ総研ユーザーアンケート
・子どもの睡眠時間中学生以上は8時間未満が約半数、睡眠不足の原因トップはYouTube/いこーよ総研ユーザーアンケート
・「いこーよ総研」概要
https://research.iko-yo.net/
全国のお出かけ施設・レジャー施設のさらなる発展や市場の活性化を願い、お出かけに関わる様々な調査を実施し客観的な分析データを発信します。
<構成コンテンツ>
【市場レポート】https://research.iko-yo.net/report
おでかけ市場の状況について、いこーよのアクセスデータに外部サービスの情報やユーザーアンケート結果を加え、月次で調査。おでかけ市場全体の動きを総合的な視点で分析します。
【調査データ】https://research.iko-yo.net/solutions/research
いこーよユーザーや登録施設への独自アンケートをもとに、おでかけ施設がいま抱えている課題の解決を目的としたデータ分析記事コンテンツです。ユーザー(利用者)アンケートと施設アンケートそれぞれのアンケートから分析します。
【いこーよ活用】https://research.iko-yo.net/solutions/iko-yo
いこーよクーポン掲出による成果事例や、季節別のいこーよタグ利用比較など、おでかけ施設がいこーよを活用する際に参考となるデータを集めた分析コンテンツです。
【事例紹介】https://research.iko-yo.net/solutions/example
実際におでかけ施設がおこなった施策やその成果について、独自にインタビューをおこない、他施設向けにその成功・失敗事例を紹介するインタビューコンテンツです。
・関連サービス
いこーよ https://iko-yo.net/
2008年12月にサービスを開始した子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」は、子育て層の約8割が利用し、全国9.8万件以上の施設情報や7.5万件以上の口コミを掲載しています(2024年5月現在)。「いこーよ」は家族のおでかけがもっと楽しくなる情報を提供し、お出かけを通じて家族のコミュニケーションや子ども達の笑顔が増えることを願って運営しています。
いこーよアプリ https://iko-yo.net/apps
アプリ版「いこーよ」では、現在地から地図で近くのお出かけ先を検索できる他、「いこーよ」のアプリ会員限定の特別クーポンが入手できる素敵な特典も随時更新中。独自の口コミ投稿機能に基づくおすすめのお出かけ先が、子どもの年齢別にひと目で分かり、Web版よりさらにマッチしたお出かけ情報を提供します。
【会社概要】
会社名:アクトインディ株式会社
所在地:東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル23階
代表取締役:下元敬道(しももと たかみち)
設立:2003年6月
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気象病対策アプリ「頭痛ーる」の協力のもと、子どもの頭痛頻度や影響、対策などをいこーよアンケートをもとに調査・分析
国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディ株式会社(東京都港区 代表取締役:下元敬道 以下、アクトインディ)は、全国のお出かけ施設やレジャー施設に向けた課題解決メディア「いこーよ総研( https://research.iko-yo.net/ )」にて、株式会社ベルシステム24が提供する、累計ダウンロード数1,700万の気象予報士が開発した気象病対策アプリ「頭痛ーる」のご協力のもと、子どもの頭痛頻度や、影響、対策などついて、ユーザーアンケートを調査・分析し、結果を公開いたしました。
本調査の設計および分析に関して、医師であり国立大学法人 長岡技術科学大学 体育・保健センター 准教授勝木将人先生にご監修いただいています。
また、本調査は、いこーよアプリのユーザーの他、「頭痛ーる」のアプリを使用している会員様にもアンケートにご協力いただいています。
<トピックス>
・子どもの頭痛経験、75%以上が訴え
・高頻度で頭痛を実感する子どもが約40%
・薬は「飲ませず我慢させる」という保護者も
・薬以外の対応は休息や睡眠
・頭痛が子どもの機嫌や生活リズムに支障、薬服用がわからないという不安も
・原因不明の乳幼児のギャン泣き、約40%が悩み
・「小児片頭痛」と「薬物乱用頭痛」認知度は半数程度
・まとめ
(本リリースは、「子どもの頭痛についての調査レポート」を一部抜粋して作成しています。全文はこちら)
・子どもの頭痛経験、75%以上が訴え
まず、子どもが頭痛を訴えることはあるかを保護者の方に聞きました。
77%の保護者が、「子どもが頭痛を訴えることがある」と回答しました。
「頭痛かどうかはわからないが子どもが体調不良で頭痛かもしれないと思うことがある」も10%弱となり、とても多くの子どもが頭痛を経験していることがわかりました。
出典:2024年6月 いこーよユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
頭痛の有無を子どもの年齢別にも分析しました。詳細は「子どもの頭痛についての調査レポート」をご覧ください。
詳細を見る
・高頻度で頭痛を実感する子どもが約40%
では、子どもの頭痛の頻度はどうなのでしょうか。
まず、【子どもが頭痛を訴えることがある】という方に、お子さん自身が頭痛を実感する頻度はどれくらいかを尋ねました。
子ども自身が頭痛を感じる頻度は「月に1~2回程度」が最多で、40%弱という結果となりました。
一方で「ほぼ毎日」「週に1回」「週に2~3回」と高頻度で頭痛を実感している子どもも約40%にも及んでいます。
出典:2024年6月 いこーよユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
次に、【頭痛かどうかわからないが子どもが体調不良で頭痛かもしれないと思うことがある】という保護者に、アンケートで聞いた結果を見てみましょう。
頻度は「わからない」という回答が43%と最多で、子ども自身が頭痛を訴えている状況ではないため、詳細に頻度まではわからないという回答が多くなっています。
頻度を把握している場合は、頭痛の頻度は「月に1~2回程度」という回答が多く、30%強でした。
また、「ほぼ毎日」「週に1回」「週に2~3回」と高頻度の割合は合わせて約30%となり、「頭痛かもしれないと思う」という保護者からの推測ではありますが、その頻度は低くはないことがわかります。
出典:2024年6月 いこーよユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
・薬は「飲ませず我慢させる」という保護者も
つぎに、子どもが頭痛を訴えたとき、薬を飲ませているかどうかを聞きました。
飲ませる場合の頻度として最多だったのは、「月に1~2回」で約30%でした。
前述のとおり週1回以上頭痛を訴える子どもは43%いるのに対し、週に1回以上薬を服用している子どもは26%となっており、頭痛が起こる頻度ほどには、子どもに薬を飲ませていないことがわかります。
そして、「飲ませず我慢してもらうことが多い」という回答が23%いることも注目されます。子どもが頭痛を訴えた時に、薬を飲ませないでやり過ごしてもらう親も多数いるようです。
出典:2024年6月 いこーよユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
頭痛時の薬の服用について、年齢別に分析しました。詳細は「子どもの頭痛についての調査レポート」をご覧ください。
詳細を見る
・薬以外の対応は休息や睡眠
それでは、子どもの頭痛に対し、薬を飲ませる以外にどんな対応がされているのでしょうか。
「寝る、横になる」という回答が75%以上で、圧倒的に多く見られました。「睡眠不足にならないようにする」「夜遅くに寝ないようにする」「規則正しい生活を心がける」という回答も多く、子どもの頭痛時には、いつもよりも多く休息の時間を取ったり、生活のリズムを整えることで対応をしている家庭が多数という結果でした。
また、「天気をチェックし早めに対応する」という回答も多く見られました。子どもの頭痛が天気や気圧の変化と関係がありそうだという実感から、天気予報を頭痛の予防に利用している家庭が少なくないことがわかります。
「テレビやスマホ、ゲームなど光が強いものを見る時間を制限する」も多数でした。以前調査した子どもの睡眠についての調査レポートでも、スマホやゲームなどのデバイス視聴が睡眠不足に影響しているという結果が出ていました。子どもの頭痛に関しても、デバイス視聴の影響を危惧している保護者は少なくないようです。
順位としては7番目ですが、「どんな時に頭痛が起きるのかを観察したり記録している」という回答が約30%あることも注目されます。記録をつけることで、生活のリズムの乱れや天気などが頭痛に関係していそうだという実感にもなりますし、頭痛の予防や効果的な対応を取るための判断手段にしているのではと思います。
出典:2024年6月 いこーよユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
・頭痛が子どもの機嫌や生活リズムに支障、薬服用がわからないという不安も
つぎに、子どもの頭痛で、子どもの生活にどのような支障があるかを聞きました。
最多だったのは、「機嫌が悪くなる」という回答でした。つぎに、「疲れやすい」「遊びや勉強に集中できない」といった子どもの身体や体調に関する回答が続いています。
さらに、「保育園や学校、習い事などに行けないことがある」「朝が起きられない」が続きました。生活習慣やリズムについて影響しているという回答が30%以上と多く見られたのも注目されます。
出典:2024年6月 いこーよユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
では、保護者の方は頭痛に関してどんなことを不安に感じているのでしょうか。
最も多かったのは、「子どもにどのくらい頭痛薬を飲ませていいのかわからない」という回答でした。前述の「薬の服用の頻度」を聞いたアンケートで、「飲ませずに我慢してもらう」という回答が多かったのも、このように薬の服用について不安に感じている保護者が一定数いることが背景にあると考えられます。
つぎに、「どのようにしたら頭痛が治るかわからない」「頭痛が重症化するのではないかと不安」「頭痛の原因がわからない」という頭痛そのものについての不安が続きました。
そして、「他の大きな病気ではないか」「本当に頭痛なのかわからない」「不登校や不規則登校になるのではないか」といった、頭痛そのものではなくそこから派生する別の不安を感じている人も10~20%いることも注目されます。
出典:2024年6月 いこーよユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
・原因不明の乳幼児のギャン泣き、約40%が悩み
つぎに、乳幼児を子育て中の方に、子どもの原因不明のグズグズギャン泣きに悩まされることがあるかを尋ねました。
40%近くの人が原因不明のグズグズやギャン泣きに悩まされているということがわかりました。
出典:2024年6月 いこーよユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
乳幼児のグズグズやギャン泣きに悩まされたことが「ある」と回答した人に、その頻度を聞きました。詳細は「子どもの頭痛についての調査レポート」をご覧ください。
詳細を見る
乳幼児のグズグズやギャン泣きにも、理由があると言われています。詳しくはこちらを参考にしてください。
・「小児片頭痛」と「薬物乱用頭痛」認知度は半数程度
頭痛にもさまざまな原因や種類があります。最後に、「小児片頭痛」と「薬物乱用頭痛」という言葉を知っているかを尋ねました。
「小児片頭痛」については、「はじめて知った」という人が50%と多数で、「よく知っている」という人は約10%と少数でした。
出典:2024年6月 いこーよユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
「薬物乱用頭痛」については、「よく知っている」という人が30%近くいました。「聞いたことがある」の30%以上と合わせると、60%程度が「薬物乱用頭痛」を知っており、ある程度認知が広まっていることがわかりました。
出典:2024年6月 いこーよユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
「薬物乱用頭痛」についての対応策はこちら
本調査を監修いただいた勝木将人先生(国立大学法人 長岡技術科学大学 体育・保健センター 准教授)からのアドバイス
普段から頭痛に対して注意・関心を持っている「頭痛ーる」ユーザーも対象に含まれるアンケートということもあり、想像以上に頭痛で困っていらっしゃるお子様が多いことが分かりました。
頭痛の頻度が週に1回以上あるお子様が4割以上いらっしゃることは注目に値します。大人であればこれくらいの頻度ですと生活や仕事に大きな支障が出ます。お子様は休んだり寝たりすることができますが、学年が上がるにつれて社会的責務なども増えていきます。
さらに、頭痛による子供の生活への支障の中に、遊びや生活に集中できない、保育園や学校・習い事などに行けない、朝起きられないなど、すでに生活に支障をきたしている方もいらっしゃるようです。
今回のデータが示唆するような慢性的な頭痛でお困りのお子様は、生活習慣の見直しや、小児科の受診をご検討いただけたらと思います。
まとめ
今回の調査では、多くの家庭で子どもの頭痛や原因不明の体調不良などに悩まされていることがわかりました。高頻度で頭痛を感じる子どもも少なくありません。
薬の服用については「飲ませずに我慢させる」という保護者も多く、「子どもにどれぐらい飲ませていいかわからない」という悩みや不安が伺えました。
薬以外の対応策としては、「寝る、横になる」「睡眠不足にならないようにする」など、休息を多めに取る対策の他、「天気をチェックし早めに対応する」という回答も多く、天気や気圧の変化が頭痛に影響していると感じる保護者も多く見られます。
また、「どんな時に頭痛が起きるのかを観察したり記録している」という人も3割おり、記録結果を鑑みて効果的に頭痛を予防、対応しようとしている様子も伺えました。
子どもの頭痛が生活に与える支障として、「機嫌が悪くなる」「疲れやすい」「遊びや勉強に集中できない」といった頭痛そのものの以外にも、「保育園や学校に行けない」「朝が起きられない」といった生活習慣への影響も挙げられました。
また、「頭痛薬を飲ませる量がわからない」「どのようにしたら頭痛が治るかわからない」など頭痛そのものについての不安の他、「他の大きな病気ではないか」「本当に頭痛なのかわからない」「不登校や不規則登校になるのではないか」といった、別の何かが原因ではないのかと不安を抱える人も少なくありませんでした。
さらに、子どもの原因不明のグズグズやギャン泣きに悩まされる家庭も約4割ほど見られます。
「小児片頭痛」と「薬物乱用頭痛」の二つの言葉の認知率を聞いたところ、小児片頭痛は認知率5割、「薬物乱用頭痛」は6割となっており、「薬物乱用頭痛」の方が「よく知っている」の割合も含めて認知が高いという結果でした。
頭痛について理解を深めたり、対策をすることで、子どもの頭痛が改善されることもあります。子どもの頭痛を「よくあること」「休ませれば治る」などと捉えず、早めに受診する、記録をつけて対応するなど、快適な生活が送れるように大人達がサポートをしていく環境を整えていく必要があるのではないかと思います。
今回調査にご協力いただいた「頭痛ーる」では、気象庁から提供された気圧予報と、アプリで毎月収集している約120万件のユーザーの体調データを組み合わせて導き出す精度の高い気象病予報を提供しており、体調管理に役立てることができます。2024年7月8日にリリースされた新たな料金プラン「ファミリーケアプラン」では、一つのアプリ内で複数人の体調記録をつけることができ、ご自身だけではなく、子どもやペットなど家族の体調管理が可能です。また、アプリや「頭痛ーる」公式サイトでは、頭痛に対する知識や対応なども詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
https://zutool.jp/
■いこーよアンケートの調査概要
調査方法/インターネットアンケート
調査地域/全国
調査対象/いこーよ及びいこーよアプリを利用したユーザー、頭痛ーるアプリを使用している会員様
調査期間/2024年6月17日~7月1日
サンプル数/1953サンプル
調査分析/いこーよ総研
■「子どもの頭痛についての調査レポート」全文はこちら
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・子どもの睡眠時間中学生以上は8時間未満が約半数、睡眠不足の原因トップはYouTube/いこーよ総研ユーザーアンケート
・「いこーよ総研」概要
https://research.iko-yo.net/
全国のお出かけ施設・レジャー施設のさらなる発展や市場の活性化を願い、お出かけに関わる様々な調査を実施し客観的な分析データを発信します。
<構成コンテンツ>
【市場レポート】https://research.iko-yo.net/report
おでかけ市場の状況について、いこーよのアクセスデータに外部サービスの情報やユーザーアンケート結果を加え、月次で調査。おでかけ市場全体の動きを総合的な視点で分析します。
【調査データ】https://research.iko-yo.net/solutions/research
いこーよユーザーや登録施設への独自アンケートをもとに、おでかけ施設がいま抱えている課題の解決を目的としたデータ分析記事コンテンツです。ユーザー(利用者)アンケートと施設アンケートそれぞれのアンケートから分析します。
【いこーよ活用】https://research.iko-yo.net/solutions/iko-yo
いこーよクーポン掲出による成果事例や、季節別のいこーよタグ利用比較など、おでかけ施設がいこーよを活用する際に参考となるデータを集めた分析コンテンツです。
【事例紹介】https://research.iko-yo.net/solutions/example
実際におでかけ施設がおこなった施策やその成果について、独自にインタビューをおこない、他施設向けにその成功・失敗事例を紹介するインタビューコンテンツです。
・関連サービス
いこーよ https://iko-yo.net/
2008年12月にサービスを開始した子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」は、子育て層の約8割が利用し、全国9.8万件以上の施設情報や7.5万件以上の口コミを掲載しています(2024年5月現在)。「いこーよ」は家族のおでかけがもっと楽しくなる情報を提供し、お出かけを通じて家族のコミュニケーションや子ども達の笑顔が増えることを願って運営しています。
いこーよアプリ https://iko-yo.net/apps
アプリ版「いこーよ」では、現在地から地図で近くのお出かけ先を検索できる他、「いこーよ」のアプリ会員限定の特別クーポンが入手できる素敵な特典も随時更新中。独自の口コミ投稿機能に基づくおすすめのお出かけ先が、子どもの年齢別にひと目で分かり、Web版よりさらにマッチしたお出かけ情報を提供します。
【会社概要】
会社名:アクトインディ株式会社
所在地:東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル23階
代表取締役:下元敬道(しももと たかみち)
設立:2003年6月
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(2024/07/19 13:34)
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