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デザインと感染制御の専門集団が共同開発、今年度より義務化になる介護福祉施設での感染対策・感染BPC訓練に活用できるボードゲーム型プログラム「感染クラスター8」を発表

issue+design
4名の感染症・介護専門家監修のもと、デザインの専門家・issue+designと感染対策の専門家KISA2隊が共同開発。研修実施できるファシリテーター資格の提供と研修受託を開始しました。




デザインを通じて社会課題の解決に取り組む特定非営利活動法人イシュープラスデザイン(東京都文京区)は、2024年8月1日に、介護福祉施設向けボードゲーム型感染対策プログラム「感染クラスター8」をリリースいたしました。

URL : https://cluster8.issueplusdesign.jp/

「感染クラスター8」は、ボードゲームを通じて楽しく感染対策・BCP訓練を実施できるプログラムです。これまでの座学研修とは異なり、ゲーミフィケーションの手法を用い、ゲームをしながら自然に感染対策の知識を身につけることができます。ゲーム終了後には、専門家のレクチャー動画を視聴し、学んだ内容をさらに深めることができます。ゲームと動画の合計で約90分の研修が完了します。

本プログラムは下記の2パターンで活用できます
- ファシリテーター資格の取得:各法人・施設の担当者が資格を取得を購入し、ファシリテーターとして独自に研修を実施します。研修実施記録の作成や感染対策指針を簡単に行えるウェブツールも付属し、購入してすぐに感染対策研修の実施、実施に伴う記録や、感染対策指針など必要な書類一式をナビゲーションに従い手軽に揃えることが可能です。
- 研修依頼:イシュープラスデザインに研修を依頼し、実施します。企画から運営まで全て依頼することができ、各法人・施設ごとの感染対策研修として活用いただけます。現在オンラインプログラムのリリース準備をしており、一堂に会しての研修が難しい場合でもオンラインで実施が可能です。

開発の背景:介護福祉施設で蔓延する新型感染症
2019年12月初旬に発生したコロナウイルス感染症は世界中に大きな混乱を与え、累計感染者数約7億7,500万人、累計死亡者数約700万人という未曾有の被害が生まれました。令和5年には5類感染症として位置付けられましたが、介護施設での感染クラスターはいまだ大きな被害を与え続けています。

入居者の感染という直接的な被害だけではなく、重症化による緊急搬送対応の増加や、職員の感染によるシフト編成の困難から生じるスタッフの過労、普段通りの活動が難しい中での入居者さんのADL(日常生活動作)の低下など、感染拡大による負の影響は複雑に連鎖していきます。

どうやって食い止めたらいいかがわからずひたすら頑張るしかない、現場でできる限りの感染対策をしていても対策が不十分だとご家族から指摘されてしまう、といった事態も加わり、感染クラスター状態の施設で働く職員の心身の疲労は計り知れません。また、こういった状態が長く続くことで、職員の休職や離職といった問題にもつながり、施設の安定した経営に影響を及ぼす可能性も危惧されます。



そんな折、令和3年度介護報酬改定により、介護福祉施設での感染対策が努力義務化されました。
令和3年度介護報酬改定により、介護福祉施設での感染対策が努力義務化。令和6年からは、感染対策委員の設置、感染対策研修の実施、感染対策指針の策定、感染症BCPの作成・訓練など、各施設での感染対策が義務となっています。これらの感染対策を実施していない場合、介護報酬の減算に繋がります。(出典:令和3年度介護報酬改定の概要)

実際に感染対策の要点が知識として身に付く研修プログラムを一から準備すること、付随する諸記録の整備をすることには多大な労力がかかります。研修実施から書類作成サポートまでがワンパッケージとなったこのツールを導入することで、研修準備にかかる工数を削減でき、本来注力するべき施設運営に力を注ぐことが可能になります。

コンテンツ1:感染クラスター対策シミュレーションゲーム
施設長が未知のウイルスに突如感染!設定の中で、ボードゲーム型のシミュレーションゲームを体験します。参加者は4人1組になって、施設内で感染クラスターを拡大させないために、何をすればいいかを考え、対話し、具体的な感染対策アクションを実施していきます。