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”女性からだ推進大使”くれいじーまぐねっとが #あたらしいJK を増やす社会環境整備の新プロジェクト「JKクリニック」を開始いたします!

女性からだ情報局
~思春期から、この国を世界一女性が健康な国へ~


「JKクリニック」のキービジュアル

 株式会社スターレイプロダクション(本社:東京都港区)及び女性からだ情報局(本社:東京都港区)は、2023年5月以来、スターレイプロダクション所属のYouTubeクリエイターユニット「くれいじーまぐねっと」を「女性からだ推進大使」として、相互に連携しながら女性のヘルスケア啓発活動を強力に推進してまいりましたが、このたび活動2年目の新プロジェクトとして、思春期女性の婦人科通院をサポートする「JKクリニック」を開始いたします。
 このプロジェクトの詳細は、2024年8月30日(金)16:00より開催されるTGC teen 2024 summer supported by UP-Tのステージ上でも発表されるほか、全国へと拡大していくためのクラウドファンディングもREADYFOR上にて開始いたします。
 また、本プロジェクトの運営には、株式会社博報堂DYホールディングス傘下のソーシャルビジネススタジオである株式会社SIGNING(本社:東京都港区)も参画いたします。

 日本は世界で最も女性活躍が遅れている国の1つであり、世界経済フォーラムが発表するジェンダー・ギャップ指数では、2024年版において156カ国中118位と、先進国最下位が定位置化しています。
 この背景の1つとして、社会での活躍の土台となる、女性の健康の包括的な支援や教育の遅れが課題にあります。ユネスコ「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」などとの国際比較をすると、日本では発達段階に応じた継続的な教育の必要性、さらには性と健康の相談支援の重要性が示唆されています。プレコンセプションケア(妊娠や次の世代の健康を考慮したヘルスケア)等に関するリテラシーが低いことから、世界最高水準の医療環境を有しながら、様々な女性特有の健康課題が存在している状況です。2023年の出生数が73万人を下回るなど、総人口が急激なダウントレンドに入り、国際競争力を失わないためにも、働く世代の就労継続と生産性の維持向上させる環境を構築することが、我が国の喫緊の課題であると近年強く認識されています。

 そこで、スターレイプロダクション、くれいじーまぐねっと、及び女性からだ情報局の三者は、各々の「若年層への影響力」「コンテンツ開発力」と「精度の高い医療監修体制」を相互に持ち寄ることで、2023年5月より、くれいじーまぐねっとを「女性からだ推進大使」として、主に思春期向けの女性のヘルスケア推進活動を開始。思春期向け60分の動画教材「女性からだ教室~15歳:思春期に始める生涯ヘルスケア~くれまぐ特別編」を共同制作・発表したり、オンラインやイベントなど複数のチャネルを通じて情報発信を続け、啓発活動を行ってまいりました。
 2023年以降のこの活動は、一定の成果を挙げることができました。思春期女性の興味分野の1つである「美容」という切り口から、コスメやアパレルなどの「表の美容」に加えて、「裏の美容(=体調管理)」も重要であることを発信するなど、ティーンから多くの支持を集めるくれいじーまぐねっとだからこその伝え方で、思春期女性に関わる多くの方々からご好評・ご称賛の声をいただき、何よりくれいじーまぐねっとを慕う思春期女性たちから、たくさんの「知ってよかった」の声が届きました。

 一方で、昨年の情報発信活動の検証を通じて私たちが痛感したのは、「単なる情報発信活動だけでは、その効果は限定的だ」という事実でした。
 私たちは、女性が適切な健康管理を行い、健康を実現するためには、症状に応じてプロの力を借りる(=婦人科を受診する)ことが最適だと考えています。もちろん情報発信や教材は、思春期女性にヘルスケアの「知識・自覚」を与えることには一定の効果がありました。それでも、体調不良を者の多くには、結局のところ不調を我慢していたり、痛み止めを飲んでやり過ごしたりする等、婦人科への通院が必要だと推察される状況においても、ほとんどの思春期女性が適切な婦人科受診を行なっていない様子が散見されました。「情報を提供するだけ」の啓発活動が、「新しい知識を学べた」という一定の満足を生んでしまい、逆に適切な受診から遠ざけてさえいるのではないか。私たちはそんな葛藤にも苦しみました。

 そこで、2年目となる2024年は、「知識・自覚」の先にさらに3つの壁を設定し、受診が必要だと思われる思春期女性が、きちんと受診できるような社会環境整備に取り組むこととしました。それがこの「JKクリニック」です。

 くれいじーまぐねっとの動画やDMに寄せられたコメント、そしてイベントのアンケート等を通じて、私たちは不調を自覚しながら婦人科受診に至らなかった思春期女性には、「程度判断の壁」「保護者相談の壁」「医院選択の壁」という3つの壁があるのだと分析しました。このJKクリニックというプロジェクトは、それらの壁を乗り越えやすくすることで、思春期女性が婦人科を受診しやすい社会環境を整備する、「こども110番の家」に着想を得たプロジェクトです。
 私たちは、このプロジェクトを様々な方々や団体のご協力を得ながら日本全国へと普及させ、不調を感じる思春期女性が当たり前に婦人科を受診し、生涯にわたって高いレベルで健康管理を行える国を目指してまいります。

【#あたらしいJK について】

プロジェクトのキーワード「#あたらしいJK」

 「#あたらしいJK」とは、これまで単に「女子高生」を示していたJKという単語を、「女性の健康管理」と読み替え、思春期から適切に婦人科を受診し、自身の健康管理を行える令和の女性のあり方を示す言葉です。
 1人でも多くのこの国の思春期女性たちに、「#あたらしいJK」になって欲しいというのが私たちの願いです。また、人を動かし、習慣づけ、それが社会の慣習となるには本人たちのみならず、取り巻く周辺環境の影響は欠かせません。そのため、私たちは、思春期の女性たちご本人のみならず、思春期女性を取り巻くすべての方々に、この言葉を通じて思春期からの健康管理の大切さを認識いただきたいと思っています。

【JKクリニック について】

「『生理がつらい』はSOS!」の別パターンのキービジュアル

 「JKクリニック」とは、不調を抱え婦人科の受診が必要であると推察される思春期女性に対して、その受診を支援する社会環境整備の本プロジェクト、及びこれに賛同した婦人科医療機関を指す言葉です。「JK」には、「#あたらしいJK」と同様に、女子高生(=思春期女性)という意味に加え、「(思春期からの)女性の健康管理」という意味を込めています。

 このプロジェクトは、「#あたらしいJK」というキーワードに加え、大きく2つの施策で構成されます。
 1つめは、思春期女性の婦人科受診をサポートする「JKクリニックカード」です。このカードを配布することで、カードを受け取った思春期の女性たちはもちろん、その配布に携わった大人たちにも「JKクリニック」の取り組みを認識してもらうことを狙います。
 2つめは、思春期女性が安心して通える婦人科医療機関(=JKクリニック)のリストです。医療機関は婦人科に限らず誰しもが「できることなら行かずに済ませたい」と思いがちなものですが、医療機関側から思春期女性が安心して通えることをアピールしてもらうことで、少しでも心理的なハードルを下げることを目的としています。
□JKクリニック公式WEBサイト: https://josei-karada.net/jkclinic
□クラウドファンディングページ: https://readyfor.jp/projects/jkclinic/

 このプロジェクトを全国規模へと拡げていくため、2024年8月30日よりREADYFOR上にてクラウドファンディングを開始いたしました。
 公益社団法人日本産婦人科医会が2022年1月に実施した調査によれば、その時点での全産婦人科施設数は5,142施設となっています。このうち、1つでも多くの医療機関からプロジェクトへご賛同いただき、「JKクリニック」が全国に拡がっていくよう、ご協賛いただける方々のお力を借りながら取り組んでまいります。ぜひご支援を賜れると幸いです。

【JKクリニックカード について】

JKクリニックカード

 JKクリニックカードは3つ折りで構成されており、内面には受診時にクリニックで問診に難しさを感じることの多い思春期女性のために、落ち着いた時にゆっくりと記入できる情報整理フォーマットが用意されています。  
 こちらは女性からだ情報局の編集委員であり、JKクリニック参画医療機関第1号である広尾レディース~恵比寿本院~の宗田聡院長の監修のもと、一般的な問診と比較して言葉づかいを平易にしたり、婦人科で相談して良いかわからない悩みにも寄り添ったり、初診時に不安な項目を選択肢にして提示するなどの配慮を行っています。また、万が一落としてしまった際にも、無記名としているため個人を特定される可能性を低減するような設計となっています。
 
 外面には、「程度判断の壁(=受診の目安となる症状がわからないこと)」を乗り越えるためのチェックリストや、「保護者相談の壁(=保護者に保険証をもらいにくいこと)」を乗り越えるための保護者向けメッセージビデオのQRコード、そして「医院選択の壁(=どの医療機関に行けばよいかわからないこと)」を乗り越えるための医療機関リストへアクセスするためのQRコードがそれぞれ配置されています。

【JKクリニックの医療機関 について】

賛同医療機関(=JKクリニック)に掲出されるステッカー

 JKクリニックは、くれいじーまぐねっとの活動拠点である東京都を皮切りに、全国の医療機関へと順次お声かけを進めてまいります。2024年8月30日時点で、ご賛同いただいている「JKクリニック」は以下の通りです。
2024年8月30日時点でのJKクリニック(ご賛同表明順)
・広尾レディース~恵比寿本院(東京都渋谷区)
・Inaba Clinic(東京都渋谷区)
・池袋クリニック(東京都豊島区)
・渋谷文化村通りレディスクリニック(東京都渋谷区)
・市ヶ谷ウィメンズヘルス&ウェルネスクリニック(東京都新宿区)
・片山クリニック(東京都国立市)
・藤間産婦人科(東京都中野区)

 参画クリニックでは、上記に示すようなJKクリニックのステッカーを掲出するほか、思春期女性が受診のためにカードを受付に提出すると、次回の受診のために新しいカードを1枚受け取ることができます。
 現在はこの7院からスタートした「JKクリニック」ですが、今後新たに追加された場合にはWEBサイトの「JKクリニックリスト」にて随時発表してまいります。

【プロジェクト開始にあたって~ご挨拶~】

女性からだ情報局 最高顧問 吉村泰典医師

思春期の娘さんをお持ちの保護者の皆様、
思春期女性に関わる教職員の皆様、
そして、思春期の女性に関わる全ての皆様、
はじめまして。産婦人科医の吉村泰典です。

私たちは、「JKクリニック」という取り組みを始めました。
この国の未来を担う思春期の女性たちに、
現在も、そして将来も健やかに過ごしてもらうためのプロジェクトです。

婦人科の病気は、早くからきちんと不調を治療することで
将来の重篤な病気や、不妊などの症状を防げるものがたくさんあります。
つまり、若いうちからの女性の健康管理は、
女性活躍や少子化など、この国の大きな課題に密接に繋がっています。
中でも思春期は、女性の一生の健康の礎を築く、とても大切な時期なのです。

「JK」という言葉は、これまで単に女子高生を意味するものでした。
私たちは、このJKという言葉を「女性の健康管理」と読み換え、
思春期からきちんと健康管理をする女性、
「#あたらしいJK」を増やしていきたいと思っています。

このプロジェクトに一緒に取り組んでくれるのは、
「女性からだ推進大使」のYouTubeクリエイター、
「くれいじーまぐねっと」の3人です。

”期限切れJK”を自称してきた彼女たちが、
全国の思春期女性たちを、自分自身で健康に取り組む
「#あたらしいJK」へと生まれ変わらせていきます。

ぜひ、あなたも、このプロジェクトの一員になっていただけませんか。
まずは身近な思春期の女性から、全国の「#あたらしいJK」たちへ。
この国を、「世界一思春期女性が健康な国」にできたら。
私たちと一緒に、そんな素敵な国を目指していただけると幸いです。