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9年で受診者1,000人超 新宿で甲状腺検診 12月7日(土)〔東京〕

パルシステム連合会
原発事故当時の子どもたちを見守る

パルシステム東京(本部:新宿区大久保、理事長:松野玲子)は12月7日(土)9時30分から16時30分まで実施する、甲状腺検診の希望者を利用者世帯に呼びかけます。2011年の東京電力福島第一原発事故による放射能の健康影響を心配する声を受け、2015年度から継続しています。昨年度までに延べ1,005人が受診しました。

検診継続で寄り添う放射能への不安
甲状腺検診は、福島の原発事故を機に設立された認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね(本部:いわき市小名浜、鈴木薫理事長)の協力で、甲状腺エコー検査を実施します。対象は、3歳から事故発生当時18歳だった31歳までのパルシステム東京利用者とその家族、および東日本大震災の広域避難者です。事前申し込みを受け付け、最大70人の参加を予定します。

検診を担当するのは、同NPOが運営するたらちねクリニック医院長の藤田操さんです。藤田さんは、小さな子どもを連れて受診する原発事故当時高校生だった母親たちなど、患者の不安に寄り添い診療を続けています。たらちねの甲状腺検診受診者は、延べ1万6千人となっています。

パルシステム東京での受診者は、昨年度で累計1,000人を超えました。福島原発事故から14年目となる現在もなお、事故で拡散した放射性物質による健康影響への不安を抱える人がいます。パルシステム東京はこれからも、利用者の気持ちに寄り添い継続して甲状腺検診を実施していきます。

藤田医師からのメッセージ