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【ミャンマー地震】衛生環境の悪化や暴力などのリスクから子どもたちを守るため、今、最も必要な支援を届けています

特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン

ワールド・ビジョンが運営する子どもにとって安全な遊び場で楽しく過ごす子どもたち




世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョンは、3月28日にミャンマーで発生した大地震の被災地域で、4月9日までに2,897人の子どもを含む11,150人の人々に支援を届けました。




蚊帳とマットの支援を受けとった家族

栄養価の高いビスケットの配布の様子

衣食住に加え、子どもの保護、衛生環境の悪化が課題

ワールド・ビジョンが、震源地に近い地域事務所を拠点に、発災直後から行った緊急ニーズ調査では、食料、安全な水、毛布、調理器具、衛生用品などの生活必需品といった、命を守るための支援へのニーズが高いことがわかりました。
また、子どもの保護への取り組みも急務です。緊急下では、子どもたちの脆弱性は高まり、特に、食料や医療へのアクセスが困難な場合、そして、両親、家族、その他の保護者から引き離されている時、リスクが高まります。
地震の前から、350万人の国内避難民を含む2千万人が支援を必要としていた状況に、追い打ちをかけるように発生した今回の地震は、危機的な人道状況を引き起こしています。地震により、建物や道路とともに衛生施設も破壊され、特に、子どもや障害を持つ人々など弱い立場にある人々にとって、不衛生な環境に起因する感染症や栄養不良のリスクが著しく高まっています。


自身で壊れた家の前に立つ子ども

子どもと家族の話を聞くワールド・ビジョン・ミャンマーのスタッフ

今もっとも必要な支援を届けています

ワールド・ビジョンでは、人々の今日の命を守り、明日への希望をつなぐことできるよう、安全な水と食料、緊急支援物資の配布、浄水剤やフィルター配布など水衛生設備の支援、子どもの保護、保健・栄養、多目的な現金給付支援等による生計支援に取り組んでいます。


浄水剤の使い方を住民に説明するワールド・ビジョン・ミャンマーのスタッフ

浄水剤の支援を受け取った住民

子どもの保護支援活動の一環として、子どもたちが安心して安全に過ごすことのできる「チャイルド・フレンドリー・スペース(CFS)」を実施しています。大地震は、子どもたちと家族の身体、また、生活に目に見える影響を与えたのみならず、子どもたちの心に目に見えない傷をもたらしました。CFSでは子どもが、安心して親しめる環境で、お絵描き、ものがたり、歌、様々な遊びのプログラムに参加することを通して、子どもたちの心をケアし、回復を助けます。子どもたちが安心感を持ち、被災後の厳しい環境の中でも感情を抑えるのでなく発散し、この状況を乗り越えられるという自信が養われ、自分はひとりではなく助けてくれる人がいるという所属意識を持ち、打ちのめされそうな現実の中で未来に希望を持てるようになることを促します。


チャイルド・フレンドリー(CFS)で過ごす子どもたち

CFSでは、遊びの中で、参加する子どもたちの心の回復を助けます


ワールド・ビジョンでは、今後も、ミャンマーの被災地にある子どもたちと人々の今日を守り、回復を支え、明日への希望をつなぐことができるよう、支援を進めてまいります。

動画で活動報告をご覧いただけます