教えて!けいゆう先生

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医師との相性が悪い!と思ったらやるべき3つの対策

 ◇別の病院に変更する

 病院を変更してしまう、という方法です。開業医の先生が外来を行うクリニックではこの方法しかありません。また担当の医師だけでなく、病院全体の対応に不満がある、といったケースでは、違う病院に通いたい、という気持ちになるでしょう。この場合に決してやってはいけないのは、担当医師に何も告げることなくこっそり別の病院に行く、ということです。

 私は実際に別の病院からこのようにしてやってきた患者さんを診療することがあります。この際、それまで通っていた病院でどんな検査や治療を受け、どんな経過をたどったのか、どんな診断を受けているのかなどが全く分からず、困惑することが非常によくあります。

 ご本人は「これらの情報を自力で伝えることができる」と信じてやってきているのですが、まず的を射ない説明をされることがほとんどです。治療経過を正確に説明できるのは、その患者さんを直接診療した医師だけです。

 実際に患者さんを診療していない人は、たとえ医師でも治療経過を説明するのは困難です。よって、必ず診療情報提供書(紹介状)を書いてもらう必要があります。

 「別の病院に行きたい」と直接言うのは抵抗があるかもしれませんが、転居や、子供の送り迎えの都合、交通手段の変更、職場の変更など、実にさまざまな理由で病院を変更せざるを得ない人はいます。

 病院を変更したい旨を医師に伝えることに、さほど抵抗を感じる必要はないでしょう。くれぐれも、何の情報も持たずに病院を飛び出すことのないよう気をつけましょう。

 なお、最後に「安易な医師の変更や病院の変更には一定のリスクがある」ということを述べておきます。

 医師や病院の変更が、必ずしも患者さんの治療にとってプラスになるとは限りません。これについては私のブログの「病院を変える時(転院時)やセカンドオピニオン外来時の注意点と準備すべきこと」という記事で詳しく説明しています。ぜひ、お読みいただければと思います。(了)

 武矢けいゆう 医師。専門は消化器外科。月間30万人以上が利用する医療情報ブログ「外科医の視点」で、現役勤務医の立場から、患者さんの役に立つ情報を日々発信中。資格は外科専門医、消化器外科専門医、消化器病専門医など。


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