教えて!けいゆう先生

医療の疑問はググるべき?
意外に知らない検索エンジンの仕組み

 ◇検索連動型広告の存在

 検索エンジンの順位とその情報の医学的正確性に関連がないもう一つの理由として、「検索連動型広告」の存在が挙げられます。

 前述のアルゴリズムで結果が決まる検索のことを「自然検索(オーガニック検索)」と呼びます。一方、検索結果にはこれとは別に、広告枠が存在します。あるキーワードを検索すると、そのキーワードに関連した広告が、自然検索で得られた結果より上(または横)に表示される、という仕組みです。

 特定の興味を持ったユーザーにターゲットを絞って広告を表示できるため、宣伝効果が高いとされています。また、一般的なバナー広告とは異なり、広告が表示されただけでは広告料は発生せず、クリックして自社サイトにユーザーを誘導できた時点で料金が発生する、という仕組みになっています。よってコスト面で無駄が少ないのもメリットと考えられています。

 これらのページは、検索アルゴリズムの影響を受けないため、検索したワードについて知りたいと思ったユーザーの疑問を満たすページであるとは限りません。情報の信頼性を保証するものでもありません。広告なのですから、当然のことです。

 検索連動型広告には、「広告」と小さな文字が書かれてはいますが、意識していないと自然検索の結果と見分けにくいこともあります。もちろん広告は、何らかの商品やサービスを得たいユーザーの利便性を高めるツールでもありますが、医療に関して検索する人は、その広告の仕組みを十分知っておき、利用に注意を払う必要があります。

 ◇医療機関サイトの特徴

 2017年12月、Googleは「医療や健康に関連する検索結果の改善について」と題し、医療機関から提供される情報が検索結果の上位に表示されやすくなるよう、ページの評価方法をアップデートした、と発表しました。

 しかし、医療機関のサイトには残念ながら、専門用語が多くて分かりにくいものや、字が小さい、行間が狭く改行が少ない、スマホ画面に対応していないなど、ユーザーの利便性を考慮していないものも多く見受けられます。

 一方、多くの医療従事者が個人で運営するブログやウェブサイトは、ユーザーの利便性を最大限に考慮し、分かりやすい表記に努めていますが、なかなか検索エンジンには評価されづらいのが実情です。

 今の状況は、医療に関する情報を検索するユーザーにとって決して便利とは言えません。検索エンジンが、より正確かつ分かりやすいページを上位に表示できる方向に改善されることを強く願います。

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横浜市立大学医学部医学科同窓会 倶進会