医学生こーたのひよっ子クリニック

「まあ、医師の国試くらい受かるでしょ」
と、簡単に考えていましたが…

医師国家試験の合格率は約90%。他の取得難関な資格に比べると、とても高い合格率です。「合格率=資格取得の難易度」ではないことは周知の事実ですが、お恥ずかしい話、私も国家試験受験生になるまでは、医師国家試験を簡単な試験だと考えていました。

医師国家試験合格の難しさが語られる際には、(1)医学部受験及び進級卒業試験をこなしてきた人を対象とした試験で問題自体が難しい(2)8割という高得点が要求され、ケアレスミスが命取りとなる「必修」という科目がある(3)他が満点であったとしても、選択問題で3問以上選んでしまえば不合格になる「禁忌選択肢」がある-ことがよく話題になります。

「受かるに決まってる」という辛さ

もちろんこれらは医師国家試験の難しさの一因だと思いますが、「合格率が高い試験ならではの精神的な重圧」こそが医師国家試験の難しさの一番の原因だと私は感じています。

周囲から受ける重圧は計り知れないものです。家族、研修予定先の病院、応援してくれる人などは、90%が受かる試験であるためか、当然受かるものだと思っています。また、合格率が高い試験であるため、落ちてしまった後のことを考えている受験生はほとんどいないでしょう。落ちた場合の先行き不透明さが、絶対に受からなくてはならないという重圧をさらに強くします。

その結果、不合格になってしまった場合にかけてしまう迷惑など、さまざまなことを考え込んでしまい、精神的に病んでしまう人が多くいます。各国家試験対策予備校が出している教材によって国家試験合格のメソッドは確立されているため、「みんなと同じことをやれば」合格できると言われており、私もおおむね賛成です。しかし、勉強をやめてしまえば絶対に受かりません。つまるところ、みんなと同じことができないような精神状態に陥ってしまうこと、これが不合格の原因の多くを占めると考えられます。

解決策は一つ。勉強をやめないことです。そしてポジティブな思考を持ち続けることが大切だと感じています。仮に落ちてしまったとしても、人生が終わるわけでもない。そこから新たな経験ができるかもしれない。ネガティブな思考を捨て切ることで、勉強を続けることができ、合格につながるのではないでしょうか。

上記のように大口をたたいている私ですが、もちろん不安です。落ちてしまったらどうしようと考えてしまう日もあります。でもやるしかないんです。

113回医師国家試験受験生の皆さん、健康に気をつけて、最後まで共に頑張りましょう。

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