一流の流儀 「追い込みの女王」AYA クロスフィットトレーナー

(第7回)私らしい場所を見つけた!(2)
=フィットネスモデル誕生=

 
 「いきなりヴィクシーモデルのような鍛え上げた体で出て行ったら、皆がびっくりしてしまうかもしれないけれど、日本でも何かできたらと思い、筋肉をつけないように一時期やめていた運動を再開しました」と振り返る。そう吹っ切れた時から仕事でもグーンと伸び、今があると感じている。
 2年ほど前に「フィットネスモデル」というポジションをつくったのはAYAさんだ。ファッションモデルは洋服をきれいに見せるためのモデル。一方、フィットネスモデルは「フィットネスウエアを着たら、皆がそのウエアを買いたいと思い、運動をしたいと思ってもらえるようになりたい」ことを目指す。「トレーナーとして人を育てることにも興味があるが、自分がそのアイコンとなって、運動をする楽しさや体を変える素晴らしさを共有し、フィットネスをもっと世の中に発信していきたい。そのために自分を磨かないといけないのです」と、AYAさんは続けた。
 動画は、大げさではなく、現在に至る自信をAYAさんに取り戻させた。AYAさんの活躍はクロスフィットからスポーツ全体に広がりを見せている。2019年のラグビー・ワールドカップ(W杯)、20年の東京オリンピック・パラリンピックの「SAITAMA PRIDE スペシャル PR サポーター」の就任要請も受けた。(ジャーナリスト・横井弘海)

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