こちら診察室 リウマチ治療の最前線
それ、リウマチかもしれません
~原因不明の関節痛~ 【第1回】
最近、原因不明の関節痛に悩まされていませんか? 特に朝、手のこわばりや関節の腫れを感じる方は、リウマチの可能性を疑ってみるべきです。
関節リウマチは自己免疫疾患の一種で、自身の体の一部を攻撃してしまう病気です。早期に適切な対応をすることで症状の進行を抑えることができます。
初期症状を見逃さないためにも、リウマチに関する基本的な知識を身に付けておくことが重要です。
今回のコラムでは、リウマチの初期症状について詳しく解説しますので、少しでも心当たりのある方はぜひ参考にしてください。
◇初期症状の特徴は「朝のこわばり」
関節リウマチの初期症状には、朝のこわばりがよく見られます。特に、指の第二・第三関節のこわばりや痛みが顕著です。
過労やストレスが原因となることが多く、朝起きたときに手指の関節がこわばり、動かしづらい状態が続くことがあります。
これは、関節内部での炎症が夜間に進行し、朝になって症状が表れるためです。
リウマチは早期発見・早期治療が重要ですので、朝のこわばりが続く場合は医師の診断を受けることをお勧めします。
指の第二・第三関節が腫れるのもリウマチの初期症状(イメージ画像)
◇指輪が入らない
リウマチの初期症状の一つに、指の第二・第三関節が腫れて指輪が入らなくなることがあります。
これは、関節内の炎症によって関節周囲に水がたまるために起こります。腫れとともに、関節の痛みや動かしづらさを感じることが多いです。
こうした症状が見られた場合も、リウマチの可能性を疑い、早めに専門医の診察を受けることが重要です。特に腫れが持続する場合は、放置せずに適切な治療を開始するのがよいでしょう。
◇初期症状チェックリスト
関節リウマチの早期発見には、初期症状のチェックが重要です。
以下の項目に当てはまる場合、リウマチの可能性がありますので、早めに医師の診察を受けましょう。
□ 体がだるい
□ 微熱が続く
□ 食欲がない
□ 体重の減少
□ 貧血気味
□ 朝食を作るとき動作に違和感がある
□ 歯ブラシが使いにくい
□ 箸が上手に使えない
□ ドアノブを回しにくい
□ 家のカギが開けにくい
□ 靴ひもが結びにくい
□ ハサミが使いづらい
□ ホチキスが使いづらい
□ パソコン入力がしづらい
□ ペットボトルを開けづらい
□ 電車のつり革を持つ手に違和感がある
□ パジャマのボタンが外しにくい
□ TVのリモコンが押しにくい
これらはリウマチの初期段階で表れることが多く、早期診断と治療が関節破壊の進行を防ぐ鍵となります。
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(2024/07/11 05:00)
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