肝炎ウイルス関連抗原・抗体

■A型、B型、C型肝炎の感染の有無
 急性A型肝炎の発症時にはIgM型のHA抗体がほぼ100%出現するとされています。過去にA型肝炎にかかったことのある人の血中にはIgG型のHA抗体が存在し、再感染を予防しています。
 急性B型肝炎では、最初にHBs抗原、HBe抗原が陽性となり、肝機能の異常がみられます。回復期になるとHBe抗原は陰性化し、HBe抗体が出現します。肝機能が回復するころには、HBs抗原も陰性化し、数カ月後にHBs抗体が出現します。HBc抗体は肝炎発症後ほぼ一生血中に存在します。
 HBs抗原が陽性であるときはB型肝炎に感染していることを意味し、HBs抗体が陽性なら過去にB型肝炎に罹患(りかん)したことを意味し、B型肝炎に抵抗力を示します。
また、HBe抗原が陽性のときは、血中にB型肝炎ウイルスが大量に存在していることを意味します。
 C型肝炎の場合はHCV抗体を測定します。C型肝炎に罹患すると、C型肝炎ウイルスがつくるたんぱく質に対して抗体をつくるようになります。これをHCV抗体と呼び、C型慢性肝炎患者の95%以上で陽性となります。
 血中にあるB型やC型の微量の肝炎ウイルス量を調べるには、ウイルス遺伝子の特定の塩基配列をPCR(ポリメラーゼ連鎖反応:DNAを複製する手法)で増幅して検査します。

■基準値:陰性(-)