舌痛症〔ぜつつうしょう〕

 舌の表面に異常がないにもかかわらず、舌の先や縁にひりひりする痛みや焼けるような痛みが持続的にみられます。中年以降の女性に多く、治りにくいものです。原因は不明ですが、ホルモンや神経の変調、精神的な要因なども考えられています。口腔(こうくう)乾燥症でも多くみられます。舌カンジダ症との関連も指摘されています。
 治療は抗不安薬が効果的なことがあります。漢方薬による治療もおこなわれます。

(執筆・監修:東京大学 名誉教授/JR東京総合病院 名誉院長 髙戸 毅)
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