尿が濁ること(混濁尿)
尿が濁るのは、尿中の細胞成分がふえる、尿中の結晶成分がふえる、尿中に脂肪成分が入っているなどが原因となります。細胞成分の増加は、膀胱炎(ぼうこうえん)や腎盂(じんう)腎炎などの感染症があるときにみられます。白血球や細菌が尿中に多数排出されています。結晶成分の増加は、尿酸やリン酸カルシウム、シュウ酸カルシウムなどがふえて起こります。腎臓付近のリンパ管が閉塞すると、脂肪の球を含んだリンパ液が尿中に混入して、尿が濁ります。
なお、水分をあまりとらないでいたときに濁ることは正常でも起こります。
なお、水分をあまりとらないでいたときに濁ることは正常でも起こります。
(執筆・監修:東京大学大学院医学系研究科 教授〔泌尿器外科学〕 久米 春喜)
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