尿が出にくいこと(排尿障害または排尿困難)
排尿困難とは排尿時に感じる困難な症状を総称するものです。具体的には、排尿の開始が遅れる、開始や尿線の維持のために下腹部に力を入れる必要がある、尿の勢いがわるい(尿線が細い)、尿線がとぎれる、遠くに飛ばない、排尿に時間がかかる、終わったと思うとまた出てくる、などの症状です。残尿感もよくみられます。
このような症状は、前立腺肥大症、前立腺がん、尿道狭窄(きょうさく)などの、尿が通る経路が狭い状態でみられます。また、脊髄(せきずい)や脳の疾患、糖尿病や腹部の手術のあとの末梢神経障害、加齢などが関与すると思われる排尿筋の活動の低下なども原因となります。
このような症状は、前立腺肥大症、前立腺がん、尿道狭窄(きょうさく)などの、尿が通る経路が狭い状態でみられます。また、脊髄(せきずい)や脳の疾患、糖尿病や腹部の手術のあとの末梢神経障害、加齢などが関与すると思われる排尿筋の活動の低下なども原因となります。
(執筆・監修:東京大学大学院医学系研究科 教授〔泌尿器外科学〕 久米 春喜)