尿道狭窄〔にょうどうきょうさく〕

 尿道の外傷や尿道炎の後遺症として、尿道が瘢痕(はんこん)化してひきつれて、狭くなった状態です。尿の勢いが悪くなります。前立腺や膀胱の内視鏡手術のあとに起こることも多いです。
 軽度であれば、尿道ブジーという金属の棒を用いて、機械的に尿道を拡張すれば改善します。重度になると、内視鏡で確認しながら狭窄部分を切開する、開放手術で狭窄部を切除して尿道を作り直すなどの治療が必要となります。

(執筆・監修:東京大学大学院医学系研究科 教授〔泌尿器外科学〕 久米 春喜)
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