変形性足関節症〔へんけいせいそくかんせつしょう〕

 変形性関節症は、関節の軟骨がすり減って関節の痛みや動きの制限が生じる疾患で、高齢者の膝関節や手指の関節に生じることが多い病気です。足関節の場合、この疾患が起こることはあまり多くはありませんが、以前に足関節部の骨折やくり返しの捻挫を経験している場合には、足関節にも変形性関節症が起こることがあります。
 治療は、軽症であれば消炎鎮痛薬の入った湿布や軟膏(なんこう)、痛みどめののみ薬などが用いられ、また、足底板(オーダーメイドの靴の中敷き)などの装具を試すこともあります。進行した症例で痛みが強く、日常生活に支障がある場合は手術をおこなうこともあります。

(執筆・監修:東京大学大学院総合文化研究科 教授〔広域科学専攻生命環境科学系〕 福井 尚志)
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