その他の下垂体の病気
ゴナドトロピンや甲状腺刺激ホルモン(TSH)を産出する下垂体腫瘍がありますが、比較的まれです。頻度が高いものに、ホルモンを分泌する能力をもたない非機能性の下垂体腫瘍があります。非機能性下垂体腫瘍ではホルモン過剰による症状はなく、腫瘍が大きくなると頭痛や視野障害などがみられます。また、腫瘍の発育によって正常の下垂体組織が圧迫されて下垂体機能低下症を起こすことがあります。腫瘍による症状があれば、摘出する必要があります。
(執筆・監修:東京女子医科大学 常務理事/名誉教授 肥塚 直美)
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