腫瘍 家庭の医学

コラム

骨腫瘍に対するCT透視ガイド下経皮的ラジオ波焼灼療法

 2022年9月より、骨悪性腫瘍(しゅよう)、類骨骨腫および四肢軟部腫瘍に対してCT透視ガイド下経皮的ラジオ波焼灼(しょうしゃく)療法が保険適用となりました。CT透視で位置を確認しながら、皮膚から腫瘍に針状の電極を刺し、ラジオ波を流して加熱することで腫瘍を破壊するという治療法で、対象疾患は悪性骨腫瘍、類骨骨腫、四肢軟部腫瘍です。疼痛(とうつう)の軽減効果が期待でき、類骨骨腫については治癒させることが可能です。皮膚切開をおこなわないため、外科的治療とくらべて患者さんの負担が少ないという利点がありますが、実施可能な施設は限られており、腫瘍専門医とよく相談することが必要です。