筋疾患 家庭の医学

解説
 筋肉の病気には、①筋細胞自体に異常があって起こるもの、②神経からの刺激を受ける受容器に異常があって起こるもの、③筋を取り巻く環境として血液の異常によって起こるものに大きく分けることができます。
 ①は筋ジストロフィー(筋異栄養症)と呼ばれ、②には重症筋無力症があります。③にはさまざまな原因がありますが、血清のカリウムが低下して起こる周期性四肢まひや低カリウム性ミオパチー、筋を攻撃する免疫異常から起こる多発性筋炎、皮膚筋炎などが含まれます。
 筋ジストロフィーは、国が指定する難病医療費助成制度の対象疾病(指定難病)です。

(執筆・監修:一口坂クリニック 作田 学)