厚生労働省の専門部会は28日、英製薬大手グラクソ・スミスクラインが開発した肺炎などを引き起こすRSウイルスのワクチンの薬事承認を了承した。正式に承認されれば、国内初のRSウイルスワクチンとなる。接種対象は60歳以上の高齢者。
 RSウイルスは発熱や鼻水が主な症状で、乳児や持病のある高齢者では肺炎や気管支炎などを引き起こすこともある。接触や飛沫(ひまつ)で感染するが特別な治療法はなく、解熱剤などの対症療法が中心。国内では新型コロナウイルス感染症法上の位置付けが「5類」に移行した5月ごろから、感染者が一時増加していた。 (C)時事通信社