日本肥満学会は27日、デンマークの製薬大手ノボノルディスクによる肥満症への新治療薬「ウゴービ」を巡り、適正な使用を訴える提言を公表した。ウゴービは保険適用されて来年2月22日に日本で販売が始まる予定だが、「美容やダイエットなどの目的で用いる薬剤ではない」とした。
 ウゴービは皮下注射で投与する治療薬。提言では、対象患者は肥満症と診断され、高血圧や脂質異常症といった持病があり、食事療法運動療法を行っても十分な効果が得られないなどの場合に限ると指摘。低血糖や急性膵炎(すいえん)などの副作用についても注意するよう求めた。厚生労働省も専門医の指導による処方を求めている。 (C)時事通信社