【ソウル時事】韓国統計庁は28日、2023年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供の推定人数)が暫定値で過去最低の0.72になったと発表した。減少は8年連続。前年から0.06ポイント減で、少子化に歯止めがかかっていない。
 経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で、合計特殊出生率が1を下回るのは韓国だけ。日本は22年に1.26だった。
 出生数は前年比7.7%減の23万人で、統計を取り始めた1970年以降で最少。統計庁当局者は記者会見で、24年は「さらに減少する」との見通しを示した。同庁は昨年12月、24年の出生率は0.68に下がるとの予測を明らかにしている。 (C)時事通信社