【ニューヨーク時事】米食品医薬品局(FDA)は8日、デンマーク製薬大手ノボノルディスクが開発した肥満症治療薬「ウゴービ」について、心臓病を抱える肥満の患者に対する治療薬として承認したと発表した。心臓病の死亡リスク軽減につながることが理由。承認により保険適用の範囲が広がる可能性がある。
 FDAによると、肥満症薬が心臓病治療に適用されるのは初めて。ウゴービは米英などに続き、日本でも2月から販売が始まった。
 ノボノルディスクは2018年、45歳以上で糖尿病にかかっていない患者計約1万7000人を対象に治験を開始。治験の結果、ウゴービを投与された患者の死亡リスクが2割下がることが明らかとなった。 (C)時事通信社