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高温下での血圧変化
長期的な測定が重要

画像も使って患者に説明する冨山博史・東京医科大循環器内科教授

 ◇「難治性高血圧」への対処

 特に問題なのが、特別な原因がないのに血圧が管理できない「難治性高血圧」と呼ばれる病気の人たちだ。

 冨山教授は「利尿薬を含む3剤以上の降圧剤を正しく服用していても、最高140mmHgで最低90mmHgを上回る。もし薬がなければ最高170で最低110程度にはなっているだろう。季節要因により薬の効き目が変わることで血圧が大きく増減し、血管へのダメージが大きくなる。このような場合は、高血圧症の専門医の診察を受けることが必要だ」と強調する。

 今年発表された日本高血圧学会が発表した「高血圧値治療ガイドライン2019」で注目を集めた最高140で最低90よりは低いが注意が必要とされる「正常高値血圧」や「高値血圧」に該当した場合、どのように対応すればいいのか。

 ◇長期的な視野

 加齢による血圧上昇や長期的な動脈硬化への影響を考慮して、減塩などの食事の改善や運動の励行など生活習慣の改善で血圧を最高130で最低80未満まで下げることが望ましい、とされている。

冨山博史・東京医科大循環器内科教授

 冨山教授は「30~40代の人たちに関心を持ってもらいたい。血圧管理は、実際は脳卒中や心筋梗塞などの心血管系の病気や血管性の認知症の発症率を引き下げ、健康寿命の増進することが目標だ。長期的な視野に立って関心を持ってもらいたい」と訴えている。(喜多宗太郎・鈴木豊)


【用語説明】高血圧症

 一定以上の値の血圧が続いた場合、動脈硬化などを引き起こし、心筋梗塞や脳卒中といった致命的な突発的症状を誘発したり、腎臓やn脳内の細い血管を傷害して、臓器の機能低下を生じさせたりする。ただ、動脈硬化は加齢に応じてほぼ全員に程度の差はあっても生じる。高血圧自体も重症化するまで、頭痛などの自覚症状を感じる人はほとんどなく、病気と自覚している人は少ない。

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