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-日本歯科大学新潟生命歯学部-


パンフレットを紹介する中原歯学部長

 ◇コミュニケーション力が歯科診療の要に

 これから歯科医師を目指す人に望むことは、高い倫理観を持つことと、コミュニケーション力を高めることの二つだという。

 「歯科医師は医師と同様、患者さんを選べる職業ではないので、全世代、全年齢層が対象になります。この人は気に入らないから治療しないということは通用しない。誰に対してもきちんと平等に接することが大切です。人間ですから患者さんにわがままを言われるとイラッとすることもあると思います。それでも、ぐっとこらえて、常に患者さんの側に立って考えられるような歯科医師を目指してほしい」

 歯科医師には医師以上にきめ細かなコミュニケーション力が求められるという。

 「歯科医師の重要な仕事に、かみ合わせの調整があります。痛みがなければ良いわけではなく、きちんとかめるようにしなければならない。感じ方が一人一人全然違うので見極めが難しい。ちゃんと寄り添わないと成り立たないのが歯科医師のコミュニケーションです」

 20年後には歯科医師が足りないと言われる時代が必ず来ると中原歯学部長は予想している。すでに突入している超高齢社会の中で、歯科医師の役割はますます重要性を増していく。歯の仕事に携わる人を増やすための一般向けのパンフレットを作ってアピールするなど、広報活動にも力を入れる。未来を見据えた教育が着々と進められている。(ジャーナリスト/中山あゆみ)

 中原 賢(なかはら・けん) 2006年3月日本歯科大学新潟歯学部卒業。日本歯科大学新潟生命歯学部先端研究センター助教、准教授を経て、17年4月から教授、教務部長。20年4月から現職。

【日本歯科大学新潟生命歯学部 沿革】
1907年 中原市五郎氏が私立共立歯科医学校を創立
  09年 私立日本歯科医学専門学校となる
  47年 日本歯科大学(旧制)に昇格
  51年 学校法人日本歯科大学となる
  52年 新制日本歯科大学となる
  60年 大学院歯学研究科(博士課程)を設置
  72年 新潟歯学部を増設
  81年 新潟歯学部付属医科病院を開院
  89年 新潟歯学部内に医の博物館を開館
  90年 大学院新潟歯学研究科(博士課程)を設置
  99年 新潟歯学部に先端研究センターを設置
2006年 歯学部を生命歯学部、新潟歯学部を新潟生命歯学部に改称 
  18年 新潟県三条市に在宅ケア新潟クリニック開院

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