脳心血管抗加齢研究会第19回学術大会
開催概要
学会名
脳心血管抗加齢研究会第19回学術大会
テーマ
With/Postコロナ時代の健康長寿向上のための心血管腎臓代謝制御
- Cardiovascular and Kidney Continuum for Healthy Longevity in a COVID world
会期
2023年12月15日（金）・16日（土）
開催形式
現地（室町三井ホール & カンファレンス）とWEB（ZoomによるLive配信）のハイブリッド開催
会場
室町三井ホール & カンファレンス
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町三丁目2番1号 コレド室町テラス3階
会長
田村 功一
横浜市立大学医学部 循環器・腎臓・高血圧内科学 主任教授
横浜市立大学大学院医学研究科 病態制御内科学 教授
横浜市立大学附属病院 副病院長
【脳心血管抗加齢研究会2023（第19回学術大会）会長挨拶文】
皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
この度、脳心血管抗加齢研究会2023（第19回学術大会）を2023年12月15日（金）・16日（土）に、東京の室町三井ホール＆カンファレンスで開催させていただくことを大変光栄に存じます。
本研究会は、日本抗加齢医学会の脳循環器領域の分科会として発足し、毎年この領域における基礎と臨床の研究者、医師、メディカルスタッフ、医療関連の産業界の方が一堂に会して活発に討議する研究会です。今回も昨年同様に日本抗加齢協会の学術フォーラムとの共同開催を予定しております。
さて、現在国内でも加速度的に進行しつつある少子高齢化に対しては、政策を含めての多面的・効率的な対応が益々求められており、単に平均寿命を伸ばすのではなく健康寿命の延伸が求められています。健康長寿（Healthy longevity）の向上にとっての大きな課題は、非感染性疾患（NCDs: Non-communicable diseases）、すなわち、高血圧、糖尿病、脂質異常症、内臓脂肪型肥満、高尿酸血症などの生活習慣病とそれらを起点として病態連関機序により引き起こされる認知症、脳心血管病、腎臓病の克服です。特に、高血圧・糖尿病、脳心血管病、腎臓病の病態は、各々が独立して存在している訳では決してなく、互いに密接に連関して共通の病態基盤を形成するため、同一の患者に併存する場合も多いことが特徴です。したがって、これらの病態は、一体的に“心血管腎臓病”として捉えるべきであると考えます。そのため、各病態に対する個別的対応とともに、包括的対応による“心血管腎臓病”の病態連関制御とその起点である高血圧、糖尿病、脂質異常症、内臓脂肪型肥満、高尿酸血症などの対策が重要です。
今後の脳心血管病・腎臓病対策の展開からは、益々目が離せない状況です。そして、“心血管腎臓病”とも密接に関係している臓器間ネットワークの重要性を念頭においての包括的アプローチを介した病態連関制御による“心血管腎臓病”克服と健康寿命のさらなる延伸の実現のために、脳心血管病、腎臓病に対する適切なバランスのとれた治療がキーポイントのひとつと考えられます。
また、国内では2020年2月、まさに突然、横浜港でのクルーズ船ダイアモンド・プリンセス号アウトブレイクからCOVID-19の第１波が急激に拡大していく中で、高血圧・糖尿病などの生活習慣病、あるいは脳心血管病・腎臓病がCOVID-19の重症度や予後に与える影響、さらには逆にCOVID-19が生活習慣病、脳心血管病・腎臓病に及ぼす影響が懸念される状況となり、その後もCOVID-19の第8波を経て、NCDsの心血管腎臓病と新規感染性疾患のCOVID-19との病態連関制御も一層注目されています。
そのため、Withコロナ/Postコロナの状況下にて直近に迫る超高齢者社会に備え、今こそアンチエイジングサイエンスの力を集結すべき時と考え、今回の本研究会のテーマは「With/Postコロナ時代の健康長寿向上のための心血管腎臓代謝制御」としました。
プログラムは、今年も特別講演、シンポジウム、口演・ポスターセッション、YIA、協賛セミナーとともに、スペシャルゲストのセッションも設ける予定です。特に次世代を担う若手には、奮って演題を応募していただければ幸いです。もちろん研究会の後の懇親会企画も予定しております。夜景とクリスマスのイルミネーションもまばゆい東京駅近くの室町三井ホール＆カンファレンスで皆様にお会いできるのを楽しみにしております。なおCOVID-19の感染拡大状況によっては、開催の形式を変更させていただく可能性がありますが、その際は随時、ホームページに掲載致します。皆様、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
脳心血管抗加齢研究会
第19回学術大会
会 長 田村 功一
（2023/03/13 09:55）
