高尿酸血症〔こうにょうさんけっしょう〕

 高尿酸血症はプリン体代謝異常による病気で、食生活の変化に伴い増加した病気の一つです。高尿酸血症はからだのなかでつくられる尿酸がふえたり、排泄(はいせつ)がうまくいかなくなった結果として、血中の尿酸が高くなった状態をいいます。高尿酸血症が持続すると痛風になる危険性が高まりますが、必ず痛風になるわけではありません。高尿酸血症を起こす原因としては、脂質代謝異常や糖質代謝異常などが複合的にからみあっていると考えられています。
 日本痛風・核酸代謝学会では、治療の第1段階として生活習慣の改善をあげ、次のような指針を示しています(高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第2版、2012年追補ダイジェスト版)。

□高尿酸血症の生活指導
1.肥満の解消(BMI<25)
2.食事療法
 ・摂取エネルギーの適正化
 ・高炭水化物食は好ましくない
 ・果糖の過剰摂取を避ける
 ・プリン体の摂取制限(400mg/日を超えないようにする)
 ・2000~2500mL程度の十分な水分摂取(尿量を2000mL/日以上確保)
3.アルコールの摂取制限
 ・プリン体の含有量に関係なくアルコールを控える。1日の量としては日本酒180mL、ビール500mL、ウイスキーダブル1杯(およそ60mL)
 ・禁酒日2日/週
4.適度な運動
 ・有酸素運動。週3回程度軽い運動を継続する。

■プリン体の摂取制限
 プリン体は魚類、魚卵、獣鶏肉類の内臓類、特に肝臓に多く含まれています。魚類ではカツオ、マイワシ、マアジの干物、サンマの干物、大正エビなどに多く含まれています。これらの食品を1回にたくさん食べたり、頻回に食べるのを控えるようにするとよいでしょう。

■水分を十分にとる
 尿量を多くすることは、尿中の尿酸濃度を低くし結石を防止するのに役立ちます。特に朝は夜間の発汗などで脱水傾向になるので、寝る前に水分をとるようにします。朝起きたときや入浴前などにも水分をとるようにします。この場合の水分は、水やウーロン茶、麦茶、番茶など糖分のない飲み物が適切です。
 脱水を起こしやすい高齢者は、朝から夕方まで少しずつ飲むようにします。

■アルコールの制限
 アルコールの代謝によって尿酸値を上げてしまいます。プリン体が少ないから飲んでいいとはいえません。アルコールの中でも、ビールはほかのアルコールにくらべてプリン体が多いだけでなく、エタノールなどの量で比較すると、他の酒類に比べエネルギー量が高いので控えたいアルコールです。

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