治療・予防

繰り返す痔には注意を
ためらわずに受診して

 痔(じ)は、恥ずかしさから病院に行くのをためらう人も多いが、症状を繰り返したり、治りにくかったりする場合は他の病気の恐れもある。痔への対処について、東(あずま)肛門科胃腸科クリニック(東京都渋谷区)の東光邦(あずま・みつくに)院長に聞いた。

 ◇男女とも多いいぼ痔

 痔には大きく分けて、いぼ痔(痔核)、痔瘻(じろう)、切れ痔(裂肛)の三つがある。男女ともに最も多いのがいぼ痔で、次いで男性は痔瘻、女性では切れ痔が多い。

 肛門内の粘膜と皮膚(肛門上皮)の境目(歯状線)に排便時のいきみ過ぎなどで血管のこぶができたのがいぼ痔。「大きくなると腫れや出血を起こし、次第に指で押し入れなければ肛門内に戻らなくなったり、歩くだけで飛び出したりすることもあります」と東院長。

 歯状線にある肛門小窩(か)という複数のくぼみに便のばい菌が入り、うみがたまると、腫れと発熱が生じる。腫れが引き、うみが排出された後に直腸と皮膚の間にトンネルができるのが痔瘻だ。

 切れ痔は、肛門上皮が切れてしまい、痛みや出血を引き起こす。便秘による硬い便が原因になることが最も多いが、「下痢で何度もトイレに行き、アルカリ性の腸液が肛門を頻繁に通過することで細かな傷ができて切れ痔になることもあります」と説明する。

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