治療・予防

痛くて不快なアフタ性口内炎
2週間以上続いたら受診を

 口内炎は口の中の炎症の総称で、最も多いのが「アフタ性口内炎」だ。アフタと呼ばれる直径1~10ミリの輪郭がはっきりした円形の病変が唇の粘膜や歯茎、舌の縁などに1個あるいは数個できる。笠井耳鼻咽喉科クリニック・自由が丘診療室(東京都目黒区)の笠井創(かさい・はじむ)院長は「痛みが長引くようなら、医師に相談してほしい」と語る。

 ◇再発多いが原因不明

 口内炎にはアフタ性口内炎以外にも、カンジダという真菌の増殖によるカンジダ性口内炎、ヘルペスウイルスの感染によるヘルペス性歯肉口内炎がある。また、コクサッキーウイルスの感染による手足口病などの口内炎もあり、まれにベーチェット病白血病などの難病が隠れていることもあるという。

 アフタ性口内炎は放置しても数日~2週間で治り、アフタ自体が悪化することも他の人にうつることもないが、痛みが続き生活に支障が及ぶ点で問題だ。いったんは治っても再発を繰り返す再発性アフタもあり、悩んでいる人も多い。

 原因ははっきりしていない。過労やストレス、睡眠不足、ビタミン不足、胃腸障害などに、口中の不衛生や義歯が合わなかったり、口の中をかんだりしたことの物理的刺激が重なって発症すると考えられている。

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