治療・予防

発達障害、早期にリハビリを
よりよく生活するため

 発達障害とは先天的な脳機能の障害による発達の偏りや遅れのことだ。人との関係づくりやコミュニケーションを取ることが難しく、「変わった人」などと誤解を受けることもある。よこはま港南地域療育センター(横浜市)の半沢直美センター長は、「発達障害は病気ではなく、その人が生まれ持った特性です」と強調した上で、子どもが社会でよりよく生活するため、早めに各地域の発達障害者支援センターなどに相談し、リハビリテーションに取り組むよう呼び掛けている。

 ▽意欲を引き出す

人との関わり楽しむ経験を
 発達障害の一つ「自閉症スペクトラム障害」では、人との関わりを苦手とする場合が多い。リハビリでは周囲の人や環境の意味を理解し、良い関係を結ぶ力を身に付けさせることが目標になる。

 とはいっても、決して「リハビリ=訓練」ではない。例えば、言葉の遅れがある子どもに、いきなり言葉の訓練をすることはない。重要なのは、まず障害の背景をよく理解することだ。

 「発達障害の子どもの多くは、言葉以前に『人の存在に意識が向きにくい』というコミュニケーション上の問題を抱えています。リハビリはこの『相手を意識する』ところから始まります」と半沢センター長。

 リハビリのやり方は症状によってさまざまだ。言葉のやりとりが苦手なら、目で見て分かりやすい設定や、その子どもの興味のあるものを通し、「人とのやりとりを楽しむ」経験を積み重ねる。これによって人と関わることへの興味を高め、コミュニケーションへの意欲を引き出していく。

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