治療・予防

鳥から人に感染、オウム病
ペットが弱ったら注意

 「オウム病」は鳥から人に感染する動物由来の感染症だ。報告件数は減りつつあるが、最近では妊婦の死亡例もあって侮れない。オウム病を防ぐ方法などを国立感染症研究所(東京都新宿区)ウイルス第1部第5室の安藤秀二室長に聞いた。

 ▽高熱とせきが主症状

 オウム病は「オウム病クラミジア」という細菌が原因で、安藤室長によると、鳥全体の5%程度が感染しているという。人への感染源で多いのはペットで飼われているセキセイインコやオウムなどだ。公園などにいるハトからの感染もある。

ペットの健康・衛生管理はしっかりと
 オウム病に感染した鳥のふんが乾き、菌がほこりのように空中に舞い上がり、それを人が吸い込むことで感染する。安藤室長は「鳥が菌を保有していても、その鳥が健康なら菌をばらまくことはありません。しかし、病気やストレスなどで弱ると、菌が体内で増殖、ふんに混じって大量に排出され感染源となってしまうのです」と説明する。

 感染後の潜伏期間は1~2週間。発症すると突然、高熱やせきが出る。症状の程度は人によって異なり、いつの間にか治ってしまう軽症から、肺炎や髄膜炎、多臓器不全を起こして死に至る重症までさまざまだ。

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