異物誤飲で消化器に傷
魚好きは特に注意
魚の骨などの異物を誤って飲み込むと、まれにだが腸や肛門などに刺さって穴が開き化膿(かのう)することがある。このうみの塊が「膿瘍(のうよう)」で、腹部に生じたものを「腹部膿瘍」と呼んでいる。赤穂市民病院(兵庫県赤穂市)の高原秀典外科部長に話を聞いた。
▽魚や鶏の骨を誤飲
高原外科部長は「魚の骨以外では鶏の骨も多いのですが、中には、くわえていた爪ようじを気付かない間に飲み込んでいたというケースもあります」と話す。
飲み込んだ魚の骨などはさまざまな場所に刺さって穴が開き、細菌に感染し炎症を起こしてしまう可能性がある。まれにだが小腸と大腸の間にある弁や肛門付近にまで達することもある。「異物が胃や腸などの壁を貫通し肝臓など他の臓器を傷つけることもあります」
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(2018/09/19 10:00)