木谷照夫 医師 (きたにてるお)

堺市立総合医療センター

大阪府堺市西区家原寺町1-1-1

  • 血液疾患センター
  • 非常勤医師
  • 大阪大学 名誉教授

血液内科 内科

専門

慢性疲労症候群

木谷照夫

木谷照夫医師は慢性疲労症候群の研究では日本の草分け的存在である。1990年に日本初めて症例を報告し、当初から「30代の働き盛りで発症する人が多い。疑わしいときには早めの受診を」と訴える。厚生省(当時)の疲労研究班の班長を務め、診断基準づくり、疫学調査に携わり、病因・病態の解明に向けさまざまな活動が行なっている。慢性疲労症候群は一度かかると治りにくい病気であり、周囲の病気への理解が少なく、なかには"怠け病"と思われ、そのため更に病状が悪化するケースも多い。木谷医師は「治療には社会的な理解が必要である」という。

医師プロフィール

1957年3月 大阪大学医学部 卒業
1958年4月 同上附属病院で研修、その後大阪大学医学部第二内科へ入局 助手、講師、助教授を経て
1980年11月 大阪大学微生物病研究所内科教授
1992年4月 同上附属病院院長
1993年9月 大阪大学医学部 血液・腫瘍内科教授
1996年5月 市立堺病院病院長
2015年7月 堺市立総合医療センターに病院名変更

所属学会

日本疲労学会 顧問、日本内科学会功労会員、日本血液学会功労会員、日本リンパ網内系学会 名誉会員

主な著書

『疲労の科学』(2001年 講談社)
『慢性疲労症候群の治療に関する研究』(厚生省特別研究事業報告書)
『疲労の実態調査と健康作りのための疲労回復手法に関する研究』(厚生省健康科学総合研究事業報告書)
『白血病・悪性リンパ腫』(1993年 南江堂)
『急性白血病』(1996年 金原出版)
(更新日:2023年8月15日)