班目健夫 医師 (まだらめたけお)

青山・まだらめクリニック

東京都港区南青山2-26-35 青山KKビル6F

  • 内科、統合医療、漢方内科
  • 院長

内科 総合診療科 東洋医学

専門

自律神経免疫治療、自律神経免疫療法、統合医療、 代替医療、悪性腫瘍、がん治療、慢性疲労症候群、線維筋痛症

班目健夫

班目健夫医師は、自律神経免疫治療や気診治療、灸や湯たんぽなどを使うなど薬物療法に頼らない治療を行う。20年前から慢性疲労症候群の治療を始め、42%と高い治癒率を誇る。慢性疲労症候群には線維筋痛症の合併頻度が高いが、合併例を治療した報告が少なかったという。ともに難病で治療できる医師が少ないなか、線維筋痛症では約35%の患者で疼痛および圧痛点の消失を経験している。完治しなくともせめて日常生活に支障のない状態には近づけるよう丁寧で注意深い治療を行う。

診療内容

班目医師が院長を務める青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所では、伝統医学では刺絡、現代医学では自律神経免疫治療とよばれる治療に加え、針やモグサの替わりに「気」を用いて治療する気診治療や通常の針灸治療など、伝統医学や東洋医学の治療法を中心に行っている。
初診ではまず、必要なカルテの作成を行う。ある程度の時間が必要であるため、予約時間の30分前にはクリニックに到着してほしいとのこと。
問診票に記載をしてカルテが作成されると、班目医師の診察となる。診察ではこれまでの病歴などについての医師からの質問のほか、身体の病的状態の有無を確認。そのうえで、日常生活の注意点などを指摘・指導してゆく。
「日常生活を見直すと、それだけで改善する症状も多いことはよく経験します。生活の見直しは、再診時以降の治療効果を左右する大切な事項です」(班目医師)
再診では採血検査を行った後「自律神経免疫治療(刺絡)はどのようなものか」「実際にツボ刺激をすると身体の状態がどのように変化するか」などについて説明しながら自律神経免疫治療(刺絡)を体験してもらい、終了後に気診治療を行う。病気の話が詳細にできるのは、3診目以降になるのが一般的だという。
「ほかにはない治療をしているため、その説明について時間が必要であり、また、どうしても初めに説明しなければ治療になりませんので、ご理解願います」(班目医師)
問診や治療法の説明に時間をかけ、患者が理解・納得できた段階で、いざ治療に入る。
慢性疲労症候群については、まず身体の加熱・保温が大切。そのための治療は、注射の針を利用した「自律神経免疫治療(刺絡)」に加え、胸鎖乳突筋を利用した「気診治療」を行うと効果的とのこと。それでも効果が不十分な場合には、綿花を利用した「灸治療(お灸)」を勧める。なお、班目医師は約20年前から慢性疲労症候群(CFS)に加え、線維筋痛症(FM)の治療に携わってきた。自律神経免疫治療(刺絡)と気診治療の組み合わせで慢性疲労症候群の治療を始めてからは10年以上経っており、慢性疲労症候群では42%、線維筋痛症では35%の治癒率を誇る。
「といっても、すぐに良くなるのではありません。病的な状態が改善するためには、ある程度の治療期間が必要です。湯たんぽなどで身体を加熱・保温しただけでも症状は改善することが多いのですが、ある程度落ち着くまでには9ヵ月を必要としております。なお、漢方治療しかできなかった当時は、最高にうまくいっても慢性疲労症候群が治癒するのに2年はかかりました。さらに、線維筋痛症では治癒例がほとんどない状態でした。線維筋痛症では身体を十分に加熱・保温した症例が治癒しており、それが今の治療のヒントになっているのです」(班目医師)
以下「自律神経免疫治療(刺絡)」「気診治療」「灸治療(お灸)」について順に説明する。
「自律神経免疫治療(刺絡)」…これは27ゲージの注射の針を利用して、爪の近くの井穴(せいけつ)と呼ばれるエネルギーが集まるといわれているツボを刺激するもの。副交感神経を刺激して血流を促し、リンパ球を増やして免疫力を回復させることが狙いである。
自律神経免疫治療(刺絡)を行うと、交感神経の緊張が抑えられ、副交感神経優位になる。その結果、交感神経側に振れていた自律神経の針は副交感神経側に戻り、交感神経の緊張を解消することができるのだと言う。副交感神経が優位になると、血管は拡張して血流が回復し、身体がポカポカ温かくなる。
「針を使うので、チクチクとした痛みはあります。ただ『この治療は痛いけれども、頑張って病気を良くしよう』とある程度の覚悟を決めて受診した方は、拍子抜けすることが多いようです」
ちなみに27ゲージの針とは、ツベルクリンテストに使う注射の針。通常の採血検査で使うのが22ゲージであり、それより5段階細い針を使っているそうだ。
「気診治療」…班目医師が行うのは、小田 一医師(兵庫・小田整形外科)の提唱する胸鎖乳突筋検査法を利用した気診治療。
「胸鎖乳突筋を利用し『身体に対して有益な刺激ならば、筋肉は緊張しない』という性質を利用して気の反応を調べます。逆に、身体にとって不都合な刺激ならば筋肉は緊張します。この現象を利用すれば、普段あまり気にしない事柄でも健康状態を悪くしている要素・要因を減らすことが可能。具体的には、金属製の物が身体には悪影響を及ぼします。指輪・腕時計・メタルフレームのメガネ・ヘアピンなどでも筋肉を緊張させ、最終的には内臓に流れる循環血液量を減少させ、健康状態を悪化させることになります。よって、このような金属製の品物を身体から離すだけでも、健康状態は改善してくるのです」(班目医師)
この治療には、刺絡や灸治療で改善しない症状の改善作用や、それらの治療の効果を増強する作用もあるという。
「灸治療(お灸)」…昔から、肩こりや痛みの改善に行われてきた「お灸」。長い歴史による試行錯誤の結果、現在は冷えの改善、疲労倦怠感の改善、不眠の改善、がんや線維筋痛症の疼痛の緩和などに効果的な、ヤケドをしないお灸の方法が確立されている。伝統医学の治療法のなかでも、お灸は強力な治療手段だと言う。
「私の治療では、肌に直接据えるお灸は足の裏だけに限定しています。足の裏、特に踵に直接大量に据えるお灸は、慢性疲労症候群の疲労倦怠感の改善に効果的でした。踵に直接据えると、足に大量の熱が入ることになりますので、冷えの改善にも有効です。さらに、足のむくみが改善したり、不眠症の方がよく眠れるようになったりします。また、踵はこむら返りを改善させることで有名なツボ。ふくらはぎの筋肉の緊張を改善させるだけでなく、身体背面の筋肉の凝りを改善させますので、肩こりや頭痛にも有効な治療法となります。足が温まると全身の血行が良くなり、内臓の機能が良くなりますからね。なお、肌に直接お灸を据えると熱傷を起こします。特に踵にはたくさんのお灸をしますので、黒くこげてしまいます。しかし、全くお灸を据えない時期が2週間あると、踵は元通りの肌に戻ります」(班目医師)
以上が、慢性疲労症候群を例にした場合の班目医師の診療・治療のおおまかな流れである。西洋医学での診療・治療とは、病気に対する考え方・診療のスタイルなどが大きく異なるために、新鮮に感じたり、あるいはもしかしたら戸惑われた方もいるかもしれない。
「当院での診療により『これまでの医療でうまくいかなかった病態を変えられる可能性がある』と考えてください。西洋医学だけが医学ではありません。苦しみを救うためにさまざまな知識・医療を駆使する医療を試みてはいかがでしょうか?」
単純に薬を飲んで病気を治すのではなく「身体のもとから治そう」というのが、班目医師が実践する医療の根本である。

医師プロフィール

1980年 岩手医科大学医学部卒業・同大学院入学(病理系)、岩手医科大学第一内科入局
1984年 医学博士号取得
1988年 岩手医科大学第一内科助手
1996年 東京女子医科大学附属東洋医学研究所研究生
1997年 東京女子医科大学附属東洋医学研究所助手
2002年 東京女子医科大学附属成人医療センター自然医療外来兼務
2003年 東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック助手
2004年 東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック講師
2011年 青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所開設