リウマチ熱〔りうまちねつ〕 家庭の医学

 溶連菌という細菌による咽頭炎などの感染後に発症します。5~15歳が好発年齢です。心炎、いくつかの関節の炎症、小舞踏病と呼ばれる不随意運動、皮膚に周囲が赤くなる円形の発疹(輪状紅斑)および皮膚の下に小さなかたいかたまりができることなどの症状がみられます。心炎の後遺症として、心臓弁膜症を起こすことがあり、注意が必要です。
 近年、抗菌薬の繁用により、発症頻度は減少しています。
 診断されたら、抗生物質(ペニシリン)を内服します。痛みや炎症抑制にアスピリンをのむこともあります。心炎があればステロイドホルモンを使います。

(執筆・監修:地方独立行政法人 栃木県立リハビリテーションセンター 理事長兼所長/自治医科大学 客員教授〔小児科〕 山形 崇倫
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